アンサングシンデレラ病院薬剤師 葵みどり(絵:荒井ママレ)【読書紹介にマイスリーを出したのは確かにお前が悪い】
薬剤師が主人公のマンガです。
ドラマ化がされたようですが、そちらは観たことありません。
私は最新刊まで読んでいないので、語れる範囲で語ります。
ただおそらくそう違いはないんじゃないかと。
医学系のマンガとか小説とか映画とか、これまでもたびたび観たり読んだりしてきました。
「ブラックジャック」
「ナースあおい」
「ブラックジャックによろしく」
「医龍」
「ER」
「ドクターハウス」
「チームバチスタの栄光」シリーズ。
覚えてないのも含めるとまだある。
医龍以外は全巻読破したのはないですね(観通したのもない)
医学の世界は日進月歩です。
ですから時代が変わると何気に常識が変わっています。
たとえば「ブラックジャックによろしく」で酷評されていた日本初の抗がん剤、フルオロウラシルが、再発防止としてならばスゴイ効果を発揮することが海外で再評価されたり。
後は発症後の狂犬病の治療法がとりあえず出現したこととか。
(これだけでいくつかの作品は結末が変わってしまうし、もしくは作中時代が限定されるとかする)
エイズも今や治る病気です。ちゃんと治療をすればですけど。
ロングヒットしている名作アニメ、ソードアートオンラインのとあるエピソードでは、何か別の病気を持ち出さないとダメでしょう。
賢明にも病名を作品中で出していません。
昔の映画によくある血液型の同じ家族を集める、という話も現代設定でやると時代錯誤になります。枕元輸血は禁止されました。
移植片対宿主病という輸血された血液が全身を破壊するという業病を発生させるからです。
ちなみに白血病の治療ではわざとこれをさじ加減で発生させるそうです。そうすると再発率がぐんと下がるのですが、まあ荒っぽいですよね。
今後もこういったことが続くはずです。過去作の映像化について、時代考証が大事になるかもしれません。このお話は具体的に1974年ごろの話だとか、そんな風に釘をさしとかなければいけないわけです。
他にもプロトコルや術式や、使える薬の種類やタブーなんかも変わっているんじゃないでしょうか?
医療系作品でそれに気づく機会は少ないです。
素人なのにそういうのに気づけたら楽しいですよね。医療関係にお勤めの方は当然に気がつくでしょうけど。特に昔の作品とか観てると。
「アンサングシンデレラ」を読もうと思ったのは、その最新版を読もうと思ったからです。最新知識の更新です。それも楽しく。
この作品はまさに現代。コロナ直前の2010年代後半くらいの医療現場の話です。
そして薬剤。
薬剤の話は素人でも比較的わかりやすいというか、医者から出された薬は調べたい、という心理が否定できません。一般市民にも敷居が低いです。
薬の歴史は医療の歴史。
しかもこの作品は、一話完結の話が多いので、気苦労なくスキマ時間とかで読めるのです。
助かる~。
知ってる薬。面白そうな薬のエピソードが出てくるとそれだけで楽しいと思いますね。特に裏事情を知っていると。
あ、もちろん一般人の雑学程度の話ですよ。
気合い入れて読まなくてもいい作品です。平日の夜の気分回復にどうですか?
テレビドラマ版があるそうですが、もちろん未見です。
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