プランクゼロ & 真空ダイアグラム(著:スティーブン・バクスター)【読書紹介はあれやこれやの果てに銀河の頂点に君臨した。奴らを例外として。そして我々は戦いを挑み、鎧袖一触で無視された】
スティーブンバクスターの人類の未来史を描いたSF。
ジーリー・クロニクル。
宇宙に進出した人類は、
二度にわたり地球を征服され、エイリアンに奴隷にされたりします。
しかしその支配をはねのけて再々独立。
やがて銀河系最強の種族として銀河帝国を建国するも、
どうしても叶わない相手がいる。
それが超種族ジーリー。
あまりにも超越的な文明力なので、
彼らが何をやっているのか、他の種族にはさっぱりわからない。
銀河系最強になった人類も、
自分たちが都市文明の真ん中に住むアリの巣だと思い知らされる。
しかし愚かにも、ジーリーに立ち向かおうとするんだけど、
そもそも相手にもされてないという。
圧倒的なレベルの違い。
そんなジーリーは、
やはり別の超種族とよくわからん戦いを繰り広げており、
その戦いに敗れたようです。
ただ人類にはそういう上の事情がわからんので、
ジーリーが別の宇宙に敗走していくのをボケっと見つめているだけ。
ネタバレしちゃいましたが、絶版なのでお赦しください。
とはいえ、これは全体的なあらすじですので、
細部を読めばぜんぜんまだ楽しめると思います。
私もこのあらすじを見て、買いだ! と思いました。
***
プランクゼロが第1作目。
真空ダイアグラムが第2作目という、二部構成になっております。
バクスターは、宇宙定数を書き換えた世界を舞台に使ったりという、
ガチのハードSF系作家の先生です。
欠点はたびたび邦訳される割にすぐ絶版になっちゃうこと。
まあ邦訳されるだけでも贅沢なんで、多くは望みません。
なぜこの魅力がわかってもらえないのかと絶望しますが、
まあ文学的な魅力には乏しいのかもしれません。
でも、ハードSFの魅力って世界設定や技術設定の方にあるから。
もちろん文学的魅力もあれば、なお良いのだろうけど。
なかなか、そこまで完備した作品には出会えません。
逆に文学的魅力に振ると、カズオイシグロ作品みたいなのに、なるのではないでしょうか?
ただユニークすぎる世界というと、
どうしても読んでみたいと思う誘惑に駆られる。
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