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帝政末期のモスクワ(著:B・A・ギリャロフスキー)【今回の読書紹介はわずか1コペイカで内容をお読みになれます。旦那、お読み得ですよ】
異世界ファンタジーを模索されております皆さま。
今回紹介する異世界は、帝政ロシア末期のモスクワです。
19世紀から20世紀にかけての世界です。
史実ばかりとは限りませんとも。
当時の取材ですから、おそらく都市伝説もあるでしょう。
しかし、わずかばかりは、
あの極端なことばかり起こる世界について、いくばくかの印象を得ることができましょう。
そういうことで極端すぎるオソロシア世界の原点とも言うべき、
濃厚な実話(?)エピソードを満載する本作を紹介してみせやしょう。
とまれ、これは帝政末期ロシアの大邑を舞台にした、
いや純ファンタジー異世界でもすぐに使えそうなアイデアばかりですとも。
貧民街ヒトロフカ、泥棒市場スハレフカ、
あまりにも豪奢で気狂いな貴族の大邸宅、
うさんくさい名士たち、貧乏な天才画家、
高名な詐欺師の一代記、正直者の航海士、
気負いばかりは強い貧乏な学生さんたち、
寒い土地から戻ったばかりの徒刑囚たち、
はて革命家?何のことかわかりませんな?
軍服の方々も栄枯盛衰、立身出世なされて、
尾羽打ち枯らした方まで、いや、両方かな。
伝説の料理を作り貴人押し寄せる名店から、
いかがわしいものを安売りする料理人まで、
銭湯でもあの手この手で、巻き上げようと、
色んな手管で店開き、お気を付けください、
うっかり余計なものを買ってしまわれても、
それが風物として、土産話になるでしょう。
え?日本にもモスクワみたいな場所があるんですか?
浅草? 御徒町? 高田馬場? なんば?
まあまあ、あの時代のモスクワは、
今はもう異界にしか存在しないのです。
しかしながら本をお読みになって頂ければ、
どんな形でもすぐにお楽しみいただけます。
しかも当時の定価820円。
あ、消費税はもうありましたか。
本の厚みは3センチはありますね。
今は、あのころとはだいぶ、
物価も違っているでしょうからねえ。
いくらぐらいになっていることやら。
まあでも、手に入るうちが花と申します。
なにとぞ、お気をつけくんなまし。
*:敗戦国先輩国民として最近、ちょっとロシアくん相手に、鼻が伸びてるのを感じてしまいます。ファシズムの先輩としてやけっぱちぶりを指導したい。
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