銀河帝国の興亡(ファウンデーションシリーズ初期:著:アイザック・アシモフ)【大丈夫だ。読書紹介にはすべてが書いてあるはず。きっと今回の事件も「ど、どこにも書いてない」嘘だろっ、俺が作るイチゴパフェのレシピも載ってないなんて!】
ご存じアイザックアシモフの大著。
現代は「ファウンデーション」シリーズで、
「銀河帝国の興亡」は邦題だけのタイトルです。
↓ 新訳とかいうのが出てるので、せっかくなのでそちら紹介。
ファウンデーションとは、財団とか基礎とかいう意味ですね。
これは人類の未来の歴史であり、
銀河百科事典を引用している文章が多く出てきます。
日本の「銀河英雄伝説」は中国の史書を参考にしていますが、
こちらはエンサクロペディアブリタニカや、
ギボンの「ローマ帝国衰亡史」辺りが元ネタでしょうか。
とにかくSF未来史ということで、
それだけで気持ちが成層圏まで舞い上がります。
だいたいのあらすじは、
冒頭にハリ・セルダンとかいう、
心理歴史学の教授が出てきて、
科学的に未来の歴史を予言してしまったことです。
これまで作ったメソッドにより、人類の未来を科学的に予言する方法を開発したんですね。
それによると、
現代の第1銀河帝国はまもなく滅びる。
その後、暗黒中世の時代を経て、
やがて第2銀河帝国が勃興する。
しかし、ファウンデーションという財団を設置して、
第2銀河帝国のための知識や技術を温存しておけば、
暗黒中世は、ざっと数百年間は短くなる。
その結果、多くの人が助かる。
だから財団を設立して、
未来のための活動を開始する。
というところから始まる。
その後、世代は入れ替わり、
歴代のファウンデーション指導者が財団を維持していくという、
世代を超えた物語になるわけですが。
明らかに「ローマ帝国衰亡史」が元ネタだなこりゃ。
途中、一時的に盛り返した銀河帝国が、
名将の軍隊を派遣してきたり。
これについては財団の未来予測でばっちり対策も立てられていました。
突然変異体ミュールがナポレオチックな銀河征服を始めたり。
これについては完全にイレギュラーで、財団は表面的には何の予測も立てていませんでした。しかし秘密の預言書にはそのことも書かれていたとかなんとか。
まあ、そんな浮き沈みがありつつも、
銀河の歴史が述べられていくという宇宙歴史大河ロマン。
大河ドラマで放送してくれてもいいんですよ。
さらに言うと、原作者アシモフが死んだ後も、
他の人が勝手に続編作っちゃたりしてませんでしたっけ。
図書館で借りたので、そこでは3巻までしかなく。
(昔のやつ)
そこで終わりだと思ってたんですが、
世代がチェンジしたころに次々と続編が出てきたらしく、
そっちはまだ読んでいません。
まあ昔のSFは、コンピュータ技術が発達していなかったので、
レトロフューチャー感がありますが、
なんというか、逆にリアルじゃない方が、雰囲気が出てありですね。
ディーゼルパンクっていうんですか。50年代くらいだと。
スチームパンクとサイバーパンクの中間の時代。
それはちょっと違うか。
(ちなみにこれからはバイオパンクの時代が来るんじゃないかと思います)
まあ、そんな感じで。
全7巻。続編3巻にも及ぶシリーズのようです。
まだ私も読んでないやつがあります。
ちなみに以前に紹介した「永遠の終わり」が、
ファウンデーションのパラレルワールド世界線らしいです。
「永遠」はタイムトラベルが開発されたA世界線でしたが、
ここでタイムマシンの開発を阻止してしまうと、
(タイムマシンがあるがゆえにそれが可能)
銀河帝国が建国されるB世界線に移行してしまうんですね。
あ、またネタバレた
緊急!
歴史改竄未遂罪が発生した!
ただちにこの文章を読んだ人物への緊急記憶消去措置を行う!
セキュリティクリアランスA-Q以下の対象は、
上記の画像でこの記事の存在自体を忘却する。
もし措置後もこの記事を記憶していた対象で、
かつ記憶改竄抵抗措置を受けた覚えがない方は、
大至急、財団本部への連絡を取られたし!
なお連絡は記事にスキをつけることによって自動的にカウントされるものとする。
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