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カンダハル 突破せよ(2023年)【映画紹介、中止せよ。「くそ、味方のエリアまで100キロある!」】

現代戦争バトルロワイヤルアクション映画。

CIAに雇われたイギリス人工作員がイランの原子炉を破壊。
作戦終了後に帰国したが、別の任務でとんぼ返りする

彼はアフガン人のガイドと一緒に旅をするのだ。

しかし西側の記者が捕まり、原子炉破壊作戦の詳細が世界に公開されてしまう。当然ながら、工作員の顔と偽名もバレる。

途端に追われる身となり、作戦注中止して逃げるも、
イランのコッズ部隊という秘密警察部隊が追いかけてくる。
(コッズ部隊はイラン版の武装親衛隊みたいな組織)
隊長の大佐は優しいお父さんだけど、家族のために鬼となる。

それだけではない。
パキスタンの情報部からもボンド風のイケメン少佐が派遣され、
だるい雰囲気で、現地のタリバン兵を使って追いかけ始める。

逃げる主人公とガイド。

そこに主人公を派遣した担当官が、責任を感じたのか、
自ら乗り込んできて救出に出てくる。
彼が使いこなす民兵は、なんとISISだ。

さらに現地の民兵集団たちも複数に分かれて、主人公たちを捕まえようとして来る。

そんな5つ巴の戦いを描いた、とにかく忙しい現代バトロワ戦争アクション。

****

本作を観たのは、あの辺りの事情がわからんので、その勉強も兼ねている。
脚色ありきとはいえ、何も知らないよりはいい。
映画は情報量が多い。助かる。

背景を見ているだけでも、楽しめる。
おそらく一生に一度たりとも訪れることはないだろう地だ。
こうでもしないと、観察する機会はない。

***

ちょっと不満だったのは、シナリオが過剰に複雑なこと。
主人公が、いちどイランから戻ってきたのに、
またすぐとんぼ返りするのが良くわからない。

イラン原子炉破壊作戦なんて今んとこフィクションなんだから、
もうちょっとシナリオをシンプルにしても良かった。

また複数の勢力が入れ替わり、立ち代わり出てくるので、
見分けるのが大変。
まあ、そこらの課題は解決していたと思う。

イランのおとーさんと、パキスタンのボンドを、対照的に描くことで、
複数の敵の描きわけには成功していると思う。

ただ担当官の立ち回りがわからん。

彼が率いているのは、ISISらしいので、敵なんじゃないか?

と思ったが、やはり味方で合っているらしい。
ISISと思ったのは、旧アフガニスタン政府の残党らしく、
担当官もアフガン人なのか。
この辺がちょっとわかりにくい。

バトロワものでは、複数の勢力をいかに特徴づけるかが課題である。
見分けがつかないと、話がとたんにわからなくなってしまう。

この辺は、課題だな。と思ったのでした。

ちなみにパキスタンのボンドが乗っているバイクは、
KTMのデュークだろう。KTM全面バックアップか。

この辺なのかなあ。

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#タリバン #パキスタン情報部 #イランコッズ部隊 #ISIS #CIA  
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