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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年)【映画を観て、うとうとして、気がついたら終わってた。それが俺の最初の映画紹介さ「せんぱいっ!(泣)」】

人類最初の宇宙飛行士。
ソ連ガガーリンを扱った映画。
伝記映画というよりは、
人間ガガーリンに近づこうとした作風である。

さらにヴォストーク号のパイロットに選出されるまで。
相性の悪い、面倒見係の先輩。戦争の英雄。

***

空軍の先輩。
「戦争の終わりごろ、俺は人生で最初の出撃をした。戦果を挙げたかどうかわからなかった。明日はもっとうまくやろうと思った。次の日、日本が降伏して戦争は終わった。それが俺の英雄としての物語だ」
ロシア人て、ふだんは愛想が悪いけど、一度距離を詰めると、途端に家族扱いしてくる。変な奴らだよなあ。

***

メカのトラブル。

ガガーリンの飛行中に窓の外にホタルみたいなのが見えるんである。
ガガーリンは素直に喜ぶが、それって・・・
何かが漏れてる・・・

最後のトラブルは深刻きわまり、
ガガーリンは当初生還できなかったと諦められたほどである。
上層部は「英雄的な死」ということで、
宣伝を準備し始めた。
宇宙局のトップ(コロリョフ博士)が最後まで可能性を見捨てなかったために、奇跡的に生還できたが。

地球に生還こそしたものの、
どこかの僻地に降りてしまい、
雪の中で凍死するか餓死するところだったり。
(あの広い国土ではこういう問題がある)

コロリョフ技師が秘密警察にいつも脅されてたのは有名な話。
一度は同僚に密告されて収容所送りにされたこともある。
その同僚とは最後まで和解できなかった。
冷戦終結まで本名は明かされることはなく、海外では単に主任設計技師とだけ呼ばれていた。

宇宙開発はアメリカに逃れた元ナチス、
宇宙のために悪魔に魂を売った男フォンブラウンと、

常にソ連秘密警察に逮捕するぞと脅されていた男、
コロリョフとの一騎打ちでもあった。
まあ頼れるボスだ。

***

そんな舞台裏のダメダメな事情を、
宇宙開発のゴタゴタを、
さすがにもう情報公開されてるので、
人間ドラマ的に描写したリアル「オネアミスの翼」

↓ こちらはフィクションですね。

失敗を極度に恐れるソ連政府は、
二度とガガーリンを飛ばすこと許さず、
英雄は酒で死ぬことになる。
まあ映画ではそこまで描かないけど。

そんな感じで、

そんな諸事情を描いてもなお、
あの人類に取って最も記録すべき瞬間。
おそらく地球古代史のことなど知らない未来人も、
これは知りたがるに違いないであろう、
そんな映画。

ちょっと観たいと思うでしょ。

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