プロジェクト・ユリシーズ(2022年・原題:tidas:監督:ローランド・エメリッヒ)【ここはいったいどこなんだ?本当に映画紹介なのか?「お前、来る場所を間違えたな。ここは地球だよ」】
ドマイナーSF映画。
環境破壊のために地球から宇宙をはるか、
別の惑星ケプラーホニャララに退避した人類は、
そろそろ住めるようになったかな?
と判断して地球に調査団を送り込む。
いや、送り返す。
以前も送り込んだことがあったけど、
帰ってこなかった。
さて主人公は先の調査隊隊長の娘だ。
人類の存亡を賭けて、
今は亡き父の任務を引き継いで、同じ目的地に旅立つ。
彼らは人類の使命のためだけに生きてきたのだ。
うーむ。
さて地球は・・・
自然は復興していた。
どこまでも続く干潟。
霧でよく見えない地平線(水平線?)
そして、
地球から退避しなかった人類がいた。
退行した文明を作って生き延びていたんだ。
中世初期ヨーロッパの雰囲気である。
調査団は襲撃を受け、
彼らの村に拉致されてしまう。
主人公はなんとか彼らの信用を得ようとするが・・・
普通ならここで、文化人類学的な話につながって終わりだが、
もうひとひねりある。
村は、別の近代的な武装集団に襲われ、村人は拉致されてしまう。
武装集団は、調査団ほどではないけど、
文明の臭いがする。
20世紀前半レベルだ。
主人公は助けるべく、それを追いかける。
武装集団は巨大な廃船の中に基地を築いていた。
そこで集められた村人いやさ奴隷は、
子どもだけ選別されて連れていかれ、
それ以外は労働力として取り分けられる。
普通ならここで、アクション映画につながって終わりだが、
まだひとひねりある。
忍び込んだ主人公は、
あっという間に見つかり・・・
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地味なSF映画ですが、
いちおう伏線はすべて回収され、
すべてはつながっています。
まあ、そこまで新鮮味のある展開ではありませんが、
記憶に残る程度にはよくできていました。
ま、ま、想像できる人には想像できてしまう展開。
特にSFとして新しさはないけど、
合格点は超えている。
少なくとも金返せとはならない。
欲を言えば、もうちょっと何か新しいものを入れてくれると、
話題になるくらいに有名にはなったと思う。
でも贅沢は言わない。
ぜんぜんいいよ。
というドマイナーSF映画でした。
北欧映画だったかな?
と思ったら、ローランドエメリッヒ監督でしたか。
道理でちゃんとしてるはずだ。
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