神に選ばれし無敵の男(2001年)【私には見えます。この映画感想の内容が、うああっ「ど、どうされたんですか?」ここから先は有料です】
ナチス時代初期を扱った映画。少しレア。
ナチス映画は数あれど、政権獲得期を舞台にした作品は少ないような気がする。
キーパーソンはナチスオカルト話では必ずお呼ばれする人物。
占星術師ハヌッセン。
そのハヌッセンの元でタレントデビューする怪力男が主人公。
これ、旧約聖書のサムスンとデリラの話を絡めてますね。
ま、主人公はタレントですので。
神殿を倒したりはしないのですけど。
こういうのはユダヤ系プロデューサーにお金を出してもらうので、
いちおう主人公はユダヤ人の怪力男ですが、
どちらかというと彼は狂言回しで主役はやはりハヌッセンです。
私が観たかったのもハヌッセンでした。
カリオストロやジョン・ロー並みにいかがわしい人物。
占星術でナチスが必ず当選するとか、勝つとか、
それがナチスを感銘させるも、
最終的にはうざいという理由で始末されてしまう。
ハヌッセン、実はユダヤ人だったと言われます。
それでも成り上がれると思っていたんでしょうね。
こういうアクの強いやつがいいんだよ。
この時代はキャバレー文化みたいなのが流行っていて、
まあコミケみたいに流行っていたんですよね。
(日本のキャバレーとは違います)
独裁政権成立後もしばらく続きます。
ナチスがオカルト部を作ってた話は、
インディジョーンズとかムーでも、さんざん擦られてました。
ミニシアター的な作品で、
昔の作品なのでもしかしたら観れないかもしれないし、
観たところでいうほど大した作品でもないですが。
こういう激動の時代って、
ドラマの舞台として使いやすいなあ。
とか思っています。
戦後混乱期や幕末とか、時代が変わる場面はドラマ作りやすそう。
まあ、本作はそこまでビカッと輝くこともなく、
そのまま忘れ去られてしまったようですが。
こういう山師的なのスキなんだよなあ。
遠くから見ている分には。
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