物語 ベトナムの歴史(著:小倉貞男)【読書紹介の上に練乳をこぼしてベトベトになったことは関係ないのだ】
物語歴史シリーズは、
歴史を物語として楽しんでもらおうという企画。
実話を「事実は小説よりも」というスタイルで、
楽しんでもらおうというシリーズです。
今回はベトナム。
ベトナムは、実はこれまであまり知らなかったのです。
ここでいうベトナムとは、
北ベトナムの話です。
南ベトナムはチャンパという国がありました。
今のチャム人が築いた国です。
チャム人は今では少数民族ですね。
しかし、ある段階で北からやってきたベトナム人に、
チャンパは征服されてしまいました。
そのため、南部地方もベトナムと呼ばれます。
かつて南ベトナムがあったところです。
今回は北ベトナム、
もといベトナムの歴史です。
中心地はハノイの辺りですね。
さて、古代王国がいくつか栄枯盛衰したあと、
北ベトナム地方は長らく、
中国の一地方でした。
漢王朝の時代から、唐王朝の頃まで。
だから三国志とかでも、ベトナムは普通に中国の一部として出てくるのですね。
ちなみに雲南は中国ではありませんでした。
しかし、唐王朝が滅んだあと、
ベトナムは独立王朝が出現するようになります。
最初のうちは、事実上初代で滅んでしまう王朝ばかりですけど、
それがいくつか続いた後、
継続的に続くようになるのですが。
それからは中国が鎮圧軍を出してくるのを、
撃退するのがベトナム史のメインテーマとなります。
宋王朝が1回、
(モンゴル)元王朝が3回、
明王朝と清王朝がそれぞれ1回、
中国は毎度ベトナムの10倍近い兵力を送り込んでくるのですが、
毎回、なぜか奇跡の逆転劇を演じるのです。
そんなベトナムは、
中国ではなくフランスに征服され暗黒の時代を迎えます。
フランスに対する独立運動の系譜。
日本軍がやってきて、
そして北ベトナム人民共和国が独立する場面で終わり。
そのあとは、続編とかを勝手に探して読んでくれという、
ことなんでしょうね。
インドシナ戦争とかベトナム戦争とか。
まあ、ざっとですが。
やはり史実はエンタメよりもエンタメしてましたね。
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