宇宙戦艦ヤマト2199(2013年)【こんなこともあろうかと突っ込まれどころを先に論破したアニメ感想をあらかじめ作っておいたんだ】
あの「宇宙戦艦ヤマト」が現代的にリメイクされていました。
子どもの頃に観てた、今では小金持ちのおっさんになっているだろう人たちの財布を狙っていくというね。
洋の東西を問わず、こういうの良くありますよね。
てか、最近の大作ってこういうのばっかり。しょうがないけど。
だって若い人はもう動画とかアプリの方に行っちゃうからね。
リンク先の絵が出ないのが大変。
以前、語ったことがあるのですが、ヤマトの旧作って。
バーリトゥード(なんでもあり)の世界観です。
ですから、なんでもありすぎて、なんかつまらなくなって消えていっちゃんたんですよね。
縛りが無さ過ぎるのです。
語るべきテーマの熱さだけで、なんとかやっていたんですが、テーマもネタが尽きてきたら、だんだんぶれ始めて、ガンダム系に顧客をすべて奪われていきました。
(私も奪われた顧客のひとりでした)
さらにその後、空想科学読本とかで、あれはおかしい、とかさんざんやられて。
そういうのをぜんぶ踏まえて、突っ込まれたところをすべて補って、世界観をもうちょっと固めに作って、ファンにしっかり納得してもらう。
というスタイルで制作してあります。
まず地球軍は、日本帝国海軍。
ガミラスはナチスドイツ軍を元に、ネタを敷いていきます。
ミリオタが観ると、あああれね!と分かるネタです。
イイですね!
女性比率も増えています。
飛行戦隊副隊長の山本さんが女性キャラになっていたり。
(そういえばギャラクティカのスターバックも女性配役になってたな)
ガミラス側に女性の高官がいたりします。
こちら情報宣伝相なので相当な高官。
突っ込まれどころはすべて回収。
冥王星司令官のシュルツ将軍は、ガミラスに植民地化された二等国民出身の将軍です。
(肌の色が違う理由を説明したぞ)
タラン兄弟は、兄弟でちゃんと顔や役職が違います。
(設定を忘れて書き直したんじゃないんだぞ)
ドメル司令も七色星団海戦で「わが生涯最大の不覚」と叫びます。
(ドメルの采配がおかしいって、ほら本人も不覚って言ってるじゃん)
ドリルミサイルがもともと兵器ではなく民生品だったとか。
(あっさりハッキングできた理由も説明したぞ)
あと最終話の展開にも論理的な説明をつけるとか。
(困ったときはとにかく量子力学を出せばいいだろ!)
旧作の人気キャラ、デスラー総統が、いまいち小物感のある普通の独裁者になってたのが、ファンには不評だったようですが。
まあこれくらいですか。めぼしい不満点は。
あとガミラスは第二戦線で白色彗星帝国ガトランティス軍相手にも優勢に戦いを進めています。
ガトランティスはソ連軍のイメージなんですかね。
(あとになってモンゴル軍のイメージだとかいう話を聞きました。えぇ)
地球とヤマトが、ガミラスをやっつけてしまったから、地球とガトランティスがその後に衝突してしまったのだ・・・と伏線も貼っています。
(なぜSFアニメでは次から次へと宇宙の侵略者が現れるのか問題)も解決していますね。
まあしかし。デスラー総統と白色彗星に関しては、続編であっさり設定を再変更してます。
また突っ込まれてしまいましたね。
まあでも、どうでもいいか、エンタメだし。
それにしても。思ってるよりちゃんと面白かったのにびっくりした。
旧作を好きだった人がアニメ関係者の、それも偉い人たちにたくさんいるからかな。
やっぱり愛されてる作品は、良作になりがちなんですね。(え?)
安心しました。
その後、今に至るまで、まだリメイクシリーズが続いているようです。
旧作を今更観るよりは、断然リメイク版の方をオススメします。
こっちで補完しましょう。
あの頃の熱さを覚えている人は反発するのかもしませんが、それって限りなく純粋だった若いころバイアスが入ってるだけで、実際にはリメイク版の方がキレイだしストレスなく面白いですよ。
あとやっぱり宇宙SFは変なおしゃれなメカがたくさん出てくるので見どころがある。
助かる。メカを観てるだけで癒されるよ。
メカ大好き。
あ。あと、
タイトル絵は自衛隊のコスモファントム4が、月軌道から帰還したとこです。
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