地獄に落ちた勇者ども(1969年:監督:ルキノ・ヴィスコンティ)【来るべき映画紹介では罪にもならない】
旧作名作。ヨーロッパ芸術映画。
当時からガチホモの同性愛者として、
同性愛を必ず調味料に入れる(?)ヴィスコンティ監督の、
ミラノ公国ヴィスコンティ公家の末裔であらせられる監督の、
往年の名作である。
しかも、作中舞台は珍しい。
ナチスドイツ初期、
突撃隊SAを大粛清した「長いナイフの夜」を舞台にしたという、
異色作である。
ヒトラーが軍部の支持を取り付けるために、これまでヒトラーの私兵部隊だったSA(突撃隊)を処分したという事件である。
処分と言ってもそこはナチであるから、
いきなり奇襲皆殺しという、アルカポネでももうちょっとなんかこう手続きをやるだろ展開。
裁判? なんだそれは? うまいのか?
もはやギャング映画なのである。
ナチス映画は多々あれど、
この時代を取り上げるのは珍しいのではないか。
まだナチのヤバさが世間的によく理解されていなかった頃である。
この大粛清も、所詮はナチ同士の殺し合いなので、
世界では勝手にしやがれ感が強かった。
もはや放置!
とあるドイツのブルジョア貴族。
祖父は鉄鋼会社の会長。
父は社長。
叔父は飛ぶ鳥を落とす勢いの突撃隊SA将校。
親戚のひとりは冷笑的な親衛隊SS将校。
そしてダメ人間の息子。
この息子が、ロリをああだこうだして、弱みを握られたり、
もしくはダメダメな展開で痴態と醜態をさらしつつ、
親戚のSS将校にかどわかされていくという、
悪に覚醒させられる時代を描く。
「君の憎しみを、無駄に使うな」
とか言われちゃうんだよ。たしか。
こ、こいつ・・・
悪と耽美を描いた文芸大作であるっ
芸術とはこれ。
悪とはこれ。
これがいいんだ!
時代的に淀川長治が「すごかったですね。おそろしかったですね」とか言いそう。
それではみなさん、小夜奈良、小夜奈良、じゃなくて。
(これが誤字じゃないんだぜ)
ちなみに突撃隊のレーム隊長は、
若い男を白昼かどわかしていたという、
史上最も悪名高いガチホモである。
そしてかどわかされた青年の少なからずが、
SA将校としてSSの銃弾の露と消えたのであった。
**
ちなみに、家族がこれのDVDをプレゼントしてくれたことがあって、
なんか、性癖を家族に握られてる感がして、
個人的にとてもゲンナリしたことを覚えている。
ち、ちがうんだ!
↑ この人のセリフを使うことになるとは・・・
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