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ザ・セル(サイコダイバーの映画:ターセム・シン監督)【読書(さあ期待が高まってまいりましたここから内容の)紹介】

サイコダイバー。
人間の精神の闇にもぐり、その中で真実を探したりする人々。
かっこいいのですが、いまひとつ物語として使いにくい感じなのか、あまり数はありません。もったいない。
サイコダイバーを主題にした作品がもっとあればいいのに(他力本願寺)

今回はそんなサイコダイバー映画の代表をひとつご紹介。

猟奇連続殺人犯がいて、その男が意識不明の重体で運ばれてきます。
犯人が誘拐した女性はまだどこかで生きていて、時間が経つと死んでしまう装置に捉えられている。しかし犯人は意識不明。
そこでサイコダイバーが犯人の内部世界に入り、本人から情報を聞き出そうとするもの。
シンプルなコンセプトです。

映像は精神世界という舞台を反映してか、映像作品のメリットをフル活用したサイケデリックで芸術的なもの。
精神異常を持つ犯人の内部世界を、観て分かるようにしています。
映像美を前面に押し出した作品ですね。

ただしこの精神異常を持つ犯人の、異常の部分とは違う、
正常な子どもの部分もあるみたいです。
その子が時々助けてくれるけど、所詮は子ども。
圧倒的な支配力を持っている病的人格との対決は避けられません。
内的世界はホラーゲームの世界観に近いですね。

スタッフにある日本人女性さんがいて、その人が世界的有名人なのだとか。
石岡瑛子さんでしたか。
あの映像美の世界はその人の仕事みたいですね。

ただ惜しむらくはタイトルが他の作品とかぶりやすくて埋もれやすいこと。
(そこかよ!?)

***
批判もありました。
まあ昔の映画ですし。

まあでも単純な内容もいちどはやらないと出発点にならないし。

サイコダイバーものは、もう少し深堀りしようとすれば、できる材料のような気がします。
人間の精神の中は、ユングの本とか、多重人格者のとか読むと、
迷宮や深淵そのもののような気がします。
さらに輪廻転生の話やスピリチュアル系の話にも踏み込めます。
こういうの人間は大好物ですよね。

ひとりの人間の精神の中だけでものすごいドラマを完結させるのって、おもしろそうですね。

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