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ピータールー(2019年)【今回の映画紹介の真相は、200年前にさかのぼる】

百聞は一見に勝る(?)
(ちがう、逆だよっ)

つまり19世紀初頭のイギリスが知りたければ、
19世紀初頭のイギリスを舞台にした映画を観るのが早い。
映像は、文章よりも情報量が圧倒的に多いのです!

というわけで、
19世紀初頭。
英国で、労働者がデモを起こしたとき、
軍隊が突っ込んできて大惨事になったことがありました。

ワーテルローの戦いにかこつけて、
ピータールーの虐殺と名付けられ。

今作は、その再現ドラマ的映画となります。
それ以上でも以下でもないので、
特に語ることはありません。

当時の上流階級と、
下層階級の貧困環境が、
鮮やかな対比となっていること。

なるだけ、当時を忠実に再現した歴史考証。
ただ観やすさのため、いくらか配慮されているはず。

そういう、いわば歴史クッキーを食べ散らかす映画であります。
歴史、イイですね。
リアルファンタジーとか言ったら怒られるけど。
リアルは情報量の圧倒的な多さ。
これだけはフィクションを完全に圧倒。
いくらでも深堀できます。
資料があれば。

丁寧に舞台が描かれ、
それぞれの立場の描写が描かれます。

貧しい生活を少しでも良くしたい。
都会をよく知らない兵隊。
リベラルで売り出し中の政治家。
失態の責任を追及する野党。

ま、ま、史実ですんで。

議会制民主主義も、まだまだ勃興期であります。
当時のイギリスも民主主義と言われても、
当人たち自身がピンと来なかったのではないでしょうか?

なんでもいいから歴史映画を観たい人、
イギリスがスキな人は、オススメ。
勉強にもなるでしょう。
しかしリアル以上のドラマはここにはないので、
観る人を選ぶかもしれません。


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