撮像素子について(全編公開)
撮像素子とは
撮像素子とは、レンズからカメラの中に入った光の情報を、写真として仕上げてくれるセンサーのことです。
撮像素子は、その面積が大きいほど写真の色の再現が豊かになります。
光があたってだんだんと影になっていく色の濃淡の再現やボケ味も撮像素子が大きい程豊かになります。
青空を撮った場合空の色にも濃淡がありますよね。
太陽の周りは白っぽくてだんだん青が濃くなっていきます。
センサーサイズが大きければ大きいほど、繊細なグラデーションも美しく写せるということです。
APS-Cとフルサイズ
デジタル一眼カメラで多様される撮像素子は主に2種類あり、入門機からハイアマチュアカメラに幅広く利用されているのが「APS-C」という撮像素子です。
ハイスペックカメラに搭載されているのが「フルサイズ」という撮像素子です。
フルサイズカメラにはフルサイズ用のレンズがあり、APS-CサイズのカメラにはAPS-C用のレンズが各メーカーから発売されています。
APS-C専用のレンズを、フルサイズ機につけられるか?という疑問を良く受けますが、ニコン、ソニー、ペンタックスは可能です。
しかしキヤノンは構造上装着できないようになっています。
APS−Cレンズをフルサイズカメラにつけた画像の変化
ここからは、APS-C専用のレンズをフルサイズカメラにつけられる機種について説明していきます。
APS-Cレンズのイメージサークルは、フルサイズの撮像素子よりも小さいので周辺がケラれます。
イメージサークル?ケラれ?初めて聞いた方はなにかわかりませんよね。ちょっと勉強してみましょう。
レンズは丸いカタチをしています。そのためレンズから入ってきた光は実は丸いんです。
この丸い形のことを「イメージサークル」と言います。
一方その光を受ける撮像素子は四角いので、写真は四角く写ります。
要は撮像素子の範囲からはみ出ている周りの丸い部分を、ばっさり切っているんですね。
そして、撮像素子の小さいAPS-C用のレンズはフルサイズ用に比べてイメージサークルも当然小さいです。
どれくらいかというと1.5倍の差があります。
APS-C用のレンズを、フルサイズのカメラにつけると、こんな感じになります。APS-Cのイメージサークルがフルサイズのセンサーより小さいので四隅を見ると、四方の角が暗くなっています。
暗くなってしまい何も映らない状態のことを「ケラれ」とよびます。
そこで、カメラは、このケラれている所をあらかじめ切り取ってくれます。
このことをクロップと呼びます。
APS-Cのレンズをフルサイズのボディにつけた場合、そのレンズが焦点距離50mmだったとしても、写真の仕上がりは75mmの画角になるということです。
また、フルサイズのレンズをAPS-Cのボディにつけた場合も、同じく1.5倍クロップされます。
広角レンズを使いたい時はクロップされないほうが、より広い撮影ができますが、今持っている望遠レンズよりもっと望遠を楽しみたい時は、1.5倍のクロップ効果をあえて利用するのも悪くないですね。
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