オーシャンオブファイヤー(2004年)【この映画紹介は、あ、あつい、あちゃ、何もしなくてもあちぃ!火ぃっ】
アメリカの野生馬。マスタング。
野生馬といっても白人が来てから持ち込まれたものですが、
知らずのうちに勝手に逃げ出し、
野生馬に戻った品種がマスタングです。
実は、つい数百年前まで、北米に馬の種類がいました。
いましたどころか、
馬はむしろ北米を進化の主舞台にしていた生き物で、
ユーラシア大陸の馬はむしろ分家。
しかし北米では、古代人類は馬の真価を見いだせず、絶滅。
(人類が滅ぼしたかどうかは判然としませんが)
馬は白人が再導入するまで、この大陸にはいなかったのです。
なので当初は白人の騎兵が圧倒的に有利だったのですが、
まあ200年も経つと、むしろインディアンの騎兵が強くなります。
種子島と同じ理屈ですね。
さてそんなこんなで、野生馬も復活したのですけど、
まあサラブレッドを頂点とする馬世界では、
こんな田舎馬は相手にされませんでした。
しかしある男が、この田舎馬で世界を制覇。
マスタング種の価値を認めさせる・・・
という伝説にもとづいて作られた映画です。
実際には、こうしたことが起こったわけではないようです。
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さて伝説ですが、
その男がアラビアの耐久レースに、自分の馬を持ち込んで勝った話。
しかもアラブのお姫様が応援してくれる。
(そんなわけないじゃん)
アラブ世界の慣習を知ってたら、
女性が見知らぬ外国男の前に出てくるはずがないのですが、
そこは古き良きアメリカ映画なので。
アメリカ大衆にわからないと、映画になりません。
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実際には、このホプキンスという男の伝説は、
どこまでも伝説らしいのですが、
マスタングの血統はサラブレッドの中に入り込み、
しかもマスタングの血が入ると健康になって強くなるという、
そういう馬が出てきます。
サラブレッドのルールとして、8代前までがサラブレッドであること。
というルールですが、おそらく9代前にマスタングがいる系統があるのですね。
やはり雑種強勢、血は混ざったほうが有利になるという。
ただこれは、調べても出てこなかった私の耳学問なので、
正しいかどうか確認できませんでした。
ご存じの方がいたら、お教えください。
でも耐久レースだからサラブレッド関係ないのかな。
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