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読書日記・出すぎると毒
11月30日(土)
吉本ばななさんの『骨が折れた日々』を購入。購入してから気がついたんだけど、この本は「どくだみちゃんとふしばな11」とあった。11ということは、1~10までが存在するということなんだな? それを知らずに私は11だけ買っちゃったんだな。なるほど。エッセイなので、この本だけ買っても問題はないけれど、こうなると1~10までも気になりますな。
12月1日(日)
田嶋陽子さんの『わたしリセット』を読む。子どもの頃、テレビで見ていた田嶋さんはいつも怒っていて、何をそんなに怒っているのか小学生だった私にはよく分からなかった。
女性に生まれたことで期待されること、制限されること、それらをおかしいと言える田嶋さんの思いが、大人になった今なら理解できる気がする。祖母や母の抱えていた女性としての苦しさや、自分は女性としてどうやって生きていくのかなど、田嶋さんの意見にすべて賛同するわけじゃないけれど、自分なりに「生きること」に対して考えさせられる本だった。
12月2日(月)
村井理子さんの『エヴリシング・ワークス・アウト 訳して、書いて、楽しんで』を読む(これ、どこまでがタイトルなんだろ)。翻訳家さんのお仕事がどうなのかというよりも、ただ村井さんの文章が読みたくて購入した本。
いつか翻訳本ではなく、原書が読める人になりたいな~と漠然と思っていたんだけど、本の中で、
翻訳学校に通う時間も費用もないということであれば、好きな翻訳家が訳した本と、その原書を手に入れて、2冊を読み比べてみてください。それ以上の勉強法はないと私は思っています。私だったら、まずはこの方法を試します。
と書かれていて、こうして勉強したら原書が読めるようになるだろうか?と淡い期待を胸に抱く。その前に私は英語がさっぱりわからないので、まずはそこを何とかせねばならないのだけどね。うふ。
12月3日(火)
BRUTUSを買う。本特集を見かけると、何も考えずに買ってしまう自分をどうにかしたい。
12月4日(水)
相変わらず『エヴリシング・ワークス・アウト 訳して、書いて、楽しんで』を読んでいる。村井さんはエッセイを書くとき、ユーモアを意識して文章を書かれているらしいのだけど、その「笑い」も行きすぎると残酷だと書いてあって驚いた。
笑いは行きすぎると残酷なところがあります。それは、やりすぎになります。
『義父母の介護』(新潮社)も、最後の段階で削りました。連載時の原稿をまとめた一冊だったのですが、連載時の文字数では笑えた展開も、それが一冊になると徐々に笑えなくなってきます。つまり、笑いが多くなりすぎると疲れてしまうのです。
笑いって、多くなりすぎると疲れるのか。それは知らなかった。
笑いも難しいところがあります。出すぎると毒になります。毒もまたシャープでいいのですが、エッジが立ちすぎてしまう可能性もあります。すべて理解して笑ってくれる人の数は減るでしょう。
笑いが出すぎると毒になるなんて!!笑いというのは「こんなん、なんぼあっても良いですからね」の世界だと思ってたから、笑いはなんぼでも出したらええがな!と思ってた。そういうもんでもないのか。エッセイというか、文章って難しいですね。まあでも私はそういうの気にせずに、これからも文章を書いていきますけどね(どないやねん)。