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その不安は、いったい誰の不安???

「マズローの法則」「マズローの欲求5段階説」を久しぶりに聞く機会があった。
詳しいことはコチラの記事で読めました👇

人間の欲求を5段階で表したもので、自分が今どこの欲求を満たしたいのかを図を見ながら考えていた。上記のサイトには、自分の欲求と現状を書き出して、今の自分に不足していることを可視化してみるといいと書いてあった。

私自身の過去を振り返ってみると、3段階目の「社会的欲求」と4段階目の「承認欲求」でいつも悩んでいるな~と気づいた。

「社会的欲求」は自分がどこかに属しているという安心感が必要らしいのだけど、職場での人間関係がうまくいかないと、ここを満たすことができない。私はよくここでつまずく。

そして奇跡的に、職場での人間関係がうまくいったとしても、今度は「承認欲求」を求めるようになるのだけど、これもまた難しい問題だったりする。自分の能力を高く評価されたい、認められたいという思いが出てくるため、新しい部署での仕事をしてみたり、資格取得を目指したり。しかし思ったような結果につながらず、仕事自体を挫折したことも何度かあった。

自分の人生を「マズローの欲求5段階説」で考えてみると、ずっと同じようなところで悩んでるな~とわかる。あと、マズローさん(関係ないけど、おいしくなさそうな名前だな~と思ってしまう)の法則を知れば知るほど、欲求が完全に満たされるには、かなりの年月がかかりそうではある。さらっと満たしてしまう人もいそうだけど、そういう人ってめちゃくちゃ稀だろうな。


そんな最近の読書は『HSPとグレーゾーンな人たち 』

HSPと発達障害や不安障害、気分障害などは似ているので、医師でも判断がつきにくいんだと本に書いてあった。なるほど。

私自身はHSPだと自信を持って言えるぐらいに、HSPに当てはまりすぎているのでグレーゾーンな人たちではなかった。けれど本を読んで「おお!!!」と唸るほどスッキリした部分があった。

本の中で著者の息子さん(HSPの気質あり)が、医学部に通っている期間にITの仕事につきたいと言い出した、という話が書いてあった。当時、息子さんの友人がIT業界で大金を稼いでいたらしい。その友人に感化された息子さんも、同じようにITの世界へと進みたいと考えてしまったようだった。結局その後の息子さんは、しばらくしたらITの熱も冷めて医学の道に進んだらしい。

成功している人が身近にいれば、自分もそうなりたいと思うのは、HSPの特性を持った人だけじゃないはず。ただ「自分もやってみよう」と思うのか、「自分もやらないとマズイんじゃないか」と思うのかで、違いはあるとは思う。周囲に影響されやすいHSPの人は、後者になるような気がするのだけどどうだろうか。

転職だとか天職といった広告を見るだけでも「今のままの自分じゃダメかもしれない」という不安を抱くことになると本に書かれていて、私自身が現状で不安だと思っていた原因がわかったような気がした。

私自身のやりたいことは「のんびり生きる」なのだけど、資格取得をしよう!とか、好きなことを仕事にしよう!などを見かけると、今のままではダメかもしれない・・という思いが強まって不安になる。チャレンジをすること、刺激を受けることが良しとされる時代にいれば、それらを拒否することがNGであるような錯覚をおこす。

『HSPとグレーゾーンな人たち』には、転職や天職などを語る広告は、それで儲けるための流れがあるだけ。けれどHSPの人は影響を受けやすいので、それらがビジネスであっても、本当に自分は転職しなければいけないとか、天職を見つけなければいけないと思うようだ。ビジネスが成立しているところには、弱者が発生しているんだなぁと思うと不快ではある。けれどそれがビジネスなのよね。


私自身、すぐに不安になる傾向が強いのだけど、もしかしたらその不安は自分が考えて生み出したものではなくて、誰かの不安の影響があってのことだったのかもしれない。そう考えてみたら、最近も不安だと感じていた言葉にできない思いがスッと消えてしまった。

自分と他者との境界線があいまいだから、不安や悩みが多く発生してしまうHSPだけど、「誰かの影響を受けているだけでは?」と考えるだけでも、スッとラクになったのでビックリした。

とても良い本に出会えた。嬉しい。ありがたい。

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