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読書日記・私は私だな
12月13日(金)
今年も『ダ・ヴィンチ』のランキングの季節がやってきた。何年か前まではランキングの半分ぐらいの本を読んでいたけれど、今回はランキングに入っている本を一冊も読んだことがなくて、それはそれでとても気持ちが良かった。私の読書傾向は一般的ではないと分かっていたけれど、こうして可視化してみると面白いぐらいに世間とズレている自分に気づき、あぁ、私は私だな、という感想が生まれて良かった。
12月14日(土)
『すばる』の特集「読書計画2025」が気になったので購入。朝井リョウさんと三宅香帆さんの対談を読んで、本を読むことが仕事になっている人たちのことを思った。
書評家さんだったり、本を読むことが仕事につながるから読書している人たちを、私はずっとうらやましいと思ってきた。本を読むことが仕事になるなんてステキ!!という、本当に何も考えていない憧れだった。
しかし本を読むことが仕事になれば、好きな本だけを読むわけにはいかないし、書評を書こうと思ったら本の内容を丁寧に読まないといけない。読んだ本を多くの人に読んでもらうために、魅力のあふれる文章だって書かかなくちゃならない。そりゃあ「楽しい」という気持ちだけではやっていけないよねなんて当たり前のことを、朝井さんと三宅さんの対談を読んで思ったのでした。
書評家の方々にはいつもお世話になっております!!みなさんのおかげで、読みたい本が増えてます!!ありがとうございます!!
12月15日(日)
宮西真冬さんの『毎日世界が生きづらい』を読んだ。自分を責める妻の美景に共感しながらも、それにしてもこの人は自分を責めすぎでは???と心配になる。自分を責めることに関しては、誰にも負けない自信がある私が心配になるぐらいなので、美景は自分に相当自信がないのだろうと見当をつけるのだけど、中盤あたりでなるほど!と思う展開があり、これまでの美景に説明がついていき納得した。そうね、そうならばそうなるのかもしれないよね(ネタバレしないように曖昧な表現)。
この本を読むと「生きるのって本当にしんどいな」と思ってしまう。けれどラストまでたどり着くと、そのしんどい気持ちを持ち合わせながらも、生きる意味というか、生きていくことに悲観しまくることもないんだという「赦し」があって、こういう形の「赦し」に戸惑ってしまったせいか、読後にソワソワとしてしまった。
宮西さんは今までジャンルの違う作品を執筆されているようなんだけど、そちらも気になるので手に取ってみようと思った。初めての作家さんの作品を読んで、過去作も読んでみたい!と思えるのが幸せ。ワクワクして楽しい。小説の内容は全然ワクワクしないけど、フィクションの世界に浸れるのがただただ嬉しい。やっぱり小説って面白い。