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読書日記・猛烈に他人のふりがしたい

6月15日(木)

またもやエアコンが壊れたので買い直す。今月に入って2台目のエアコン購入なので、諭吉先輩がいっせいに消えていく気がした。先輩、いつか戻ってきておくれ。

ゆざきさかおみさんの『作りたい女と食べたい女』4巻が発売されたので電子書籍をダウンロード。今回も出てくる料理が美味しそう・・と思っていたら、おぉ!!という展開だったので一人でニマニマする。


6月16日(金)

息子と犬の散歩をしたり、買い物へと出かけた日。息子は周りに人がいるっていうのに、歩きながらおならをして、喋りながらゲップをしていた。黙っていることができないのはわかるのだけど、ちょっと人目を気にして欲しい。猛烈に他人のふりがしたい。

出口治明さんの『「教える」ということ』を読む。思考力がなさすぎる私は、考える力をつけたい!と常々思っているのに、でもその力をつけるには一体どうしたらいいのかよくわかっていなかった。

考える力を身につけるには「先人の真似」から入る

『「教える」ということ』より引用

と本にあった。

アリストテレスやデカルト、アダム・スミスなど、お手本となる超一流の先人の著作を読んで、彼らの思考のプロセスを追体験し、他の人と議論を重ねながら、考える癖を身につけていく。これが、考える力を鍛える最も普遍的な方法だと思います。

『「教える」ということ』より引用

なるほど。まずは先人の著作を読まねばならないということね。


6月17日(土)

ここのところ、体脂肪と内臓脂肪が減り続けていて、運動もしていないのになぜ減っているのだろうかと思いつつも、いやしかし脂肪が減るって嬉しいね♪と喜んでいたら、今日は脂肪が一気に増えていたのでビックリした。なんだよ、ぬか喜びだったよ。

川上未映子さんの『黄色い家』をようやく読み終わる。主人公の焦りや不安に共感しすぎてしんどい‥と思っていたものの、徐々にその共感が減っていくような出来事があり、どうしてこうなったんだろう??と思っているうちに読み終わった。うまい感想は出てこない。とりあえず思ったのは、将来を不安に思ってばかりいると、大事なものが見えなくなるんだろうなということだった。私は主人公と似たような部分がたくさんあるから、気をつけようと思った。


6月18日(日)

父の日。お父さんにありがとうの日だね、と子どもたちに伝えたら「ふうん」という発言しか返ってこなかった。父への愛が薄い。薄すぎる。

近藤史恵さんの『ときどき旅に出るカフェ』を読んだ。出てくる料理がとにかくおいしそうで困った。スイーツが好きな人にはよだれが出そうな本だと思う。私も何度かよだれを垂らしながら読んだ。本に出てくる料理をすべて食べてみたい!と思うものの、海外のスイーツが中心なので、日本で食べようと思ったら自分で作るしかないのかもしれない。スイーツ作りはハードルが高い。


6月19日(月)

庭の草がまた伸びてきたので対処。犬も日光浴をさせようと思って外に出したら、物陰からトカゲが現れ、それにビックリした犬がピョンと飛び跳ねた。その飛び跳ねた犬にビックリした私もギャッと飛び跳ねた。ビビりな二人。

済東鉄腸さんの『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』を読んだ。ルーマニア語で小説を書いている済東さんは、たくさんの本を読み、たくさんの小説を書いたらしい。読んでいた本は小説だけではなく、植物学、地質学、科学書なども含まれていて、小説には関係なさそうな本を読むことにどんな意味があるのだろうかと思っていたら、本の中に『生誕の災厄』の引用があった👇

駄目な詩人がいっそう駄目になるのは、詩人の書くものしか読まぬからである(駄目な哲学者が哲学者のものしか読まないのと同じだ)。植物学や地質学の本の方が、はるかに豊かな栄養を恵んでくれる。人は、自分の専門を遠く離れたものに親しまないかぎり、豊穣にはなれない。『生誕の災厄』

『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』より引用

これを受けて気づいたこと。私も文章が上手くなりたくて文章術の本を読みあさっていたけれど、本当に必要だったのは他のジャンルの本を読むことだったのかもしれない。文章を上手くしたいと思ったら、文章術の本を手に取るのは当然だと思っていたけれど、もしかしたら文章術の専門的な本よりも、全然違ったジャンルの本を読んだほうが文章が上手くなったのかもしれないな、なんてことを考えていた。


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