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読書日記・本物に変わるかもしれない
6月5日(月)
和室のエアコンが動かなくなった。故障を直してもらうという選択もあったけれど、10年使っていたエアコンを直してもらっても寿命を先延ばしにしているだけかもしれないということで、新しいエアコンを買うことになった。しかし電気屋さんでエアコンの金額をながめていると、ため息ばかり出てしまう。安くても10万を超えているエアコンたちをながめ、いつの間にこんなに高くなってしまったのかと不思議な気持ち。浦島太郎のような気持ちでぼんやりしそうになったところへ店員さんのセールストークが開始。夫はセールストークを全く聞いていないので、店員さんは私にばかり話しかけてくる。すみませんね、夫が聞いてなくて、というそぶりをしながら、私もあんまりセールストークを聞いていなかった。すまん。
読んでいたのは、川上未映子さんの『黄色い家』。
予備知識なしで読み始めたので、初っ端から不安におちいっている主人公の気持ちがさっぱりつかめない。主人公の過去にいったい何があったのだろうか。
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6月6日(火)
昨日注文したエアコンの設置に来てもらう。待っているあいだ昼寝をするわけにもいかないので、お昼だけどもう晩ご飯の準備をしてしまおう!と思いついて、大根をすりおろしていたら中指まですりおろしてしまった。いつものことなのでビックリすることもなく、あぁまたやっちまった、という気持ち。大根に血はつかなかったので美味しい大根もちに仕上げる。家族には大不評だった。出血までして作ったっていうのに評判が悪いなんて信じられない。
読んでいたのは、マリヲさんの『世の人』。
「暮らしレーベル」第2弾の本。マリヲさんがどういった人なのか全くわからないのと、独特な文章とが重なって、マリヲさんの置かれている状況がつかめずにいる。本を読んで迷子の気分になってしまうのは、私が疲れているからだろうな。こういう日は無理して本を読まずにさっさと寝たほうがいい。
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6月7日(水)
母とランチ。老人と中年のランチなので、お店のメニューにある「ミニサイズ」という表記を見つけて喜んだ。ほんの数年前まではそうでもなかったのに、ここ数ヵ月ですっかり食が細くなった母と私。これが老いというものなのか。しかし母と私には25歳の年齢差があるので、私の食の細さはいったいどうしたことだろう?と疑問に思いつつ、ランチを終えて3時間ぐらい経ったころで空腹を感じた。そうか、一度にたくさんは食べられないけれど、小分けにすればまだまだ食べられるんだ!という事実に気づく。そうなると、結局のところ食べている量は以前と変わらないと気づいて、食が細くなったから痩せるかもしれない♪と思ったのは勘違いだったようだ。残念。
読んでいたのは、ひるなまさんの『末期ガンでも元気です』。
Twitterで一話分だけ見かけてから続きが気になったので仕方なくて、急いでkindleで購入した本。以前、山本文緒さんの『無人島のふたり』を読んで、末期がんはしんどくて大変そうと思っていたのだけど、ひるなまさんは末期がんでも元気に過ごされていて(当時は)、末期がんでも症状は人それぞれであり、病気になったあと、どのように過ごしていけるのかもやっぱり人それぞれなんだなと思った。「がん=大変」と決めつけてしまうのはよくないんだろうな。大変なこともあるけれど、悲観ばかりしても仕方がなくて、病気でも健康でも、その日その日をどう生きるのかは同じことなんだと気づいた。だったらどういう状況でも笑っていたいよね。たとえ作り笑いでもいいからさ、笑っていよう。本物の笑顔に変わるかもしれないしね。