五木田洋平著「対話ドリブン」🌈仕事の人間関係を改善したいあなたへ
教育の現場、特に公立学校の場合3年から6年ほどで転任するような仕組みになっていて、もう少し長い間共に過ごしたら「分かり合えそうなのに」と思うこともしばしばある。
毎年入れ替わる在籍メンバーで教育活動を実践できるのはその年限りなわけで、4月のスタート時からできるだけ速やかに相互理解をする必要があると常々感じていた。
その速やかな、本音の相互理解をするために必要なことが、五木田洋平著「対話ドリブン」には記されている。また、五木田さんのあたたかいお人柄が伝わってきた。
著者はNewsPicks Education「学びの伴走者」として企業の企画運営、大学の特別授業講師などもされているため、単に学校現場だけでなく、それ以外の職場においても組織論として参考になる部分が多いのではないかと考える。
「職場の雰囲気を変えたい」「teamとして機能させたい」と願う管理職やミドルリーダーの方など、必要な方のお手元に届きますように・・・・・・。
五木田さんがFacebookに投稿された言葉より
【私の感想】
まずタイトルの「対話ドリブン」の英訳は、表紙に「Interaction Driven」と表記されている。Interactionには「対話」という意味の他に「相互作用」という意味合いを有している。私はこのタイトルから「対話が駆動する状態にある」というイメージをもった。「いつでも対話ができること」またはそうした「関係性」がとても大切なのだとタイトルが物語っている。
また、本著で印象的な言葉は「よはく」という言葉と「ポリシーメイキング」という言葉である。
教師の仕事は授業で教科を教えているだけではない。それ以外の仕事の方が多いのではないかと思うほど、様々な業務があり、また学力だけでなく心や規範意識をも育てているのだと思う。
同時多発的に起こる諸処の問題を善処しながら、授業や行事の準備を進め、生徒指導や、保護者からのリクエストに真摯に応えていく毎日であって、やりがいはあるが常に時間が欠乏している。
そうした教師の現状をよく知る著者は、それ故に「よはく」が大切なのだと提唱している。その「よはく」を生み出すための 会議の仕方、カリキュラムデザイン、クラスづくりなどを解説されている。
また「ポリシーメイキング」という言葉は著者が最も大切にされてきた言葉なのではないかと思う。
ルールを作るのではなく「ポリシーメイキング」というのは、「こうありたい」という信条と「 どうやって実現するか」といった方略を合わせ持った言葉なのだという。本著では著者の経験を基に具体的な解説が丁寧に記されている。「ポリシーメイ キング」とは、今はまだ実現できない目標であってもその実現を可能にしていく羅針盤のようなものなのだと感じた。
こちらの見出し画像、1番左が五木田さんです
トリオ漫才を始めた訳じゃあないらしいですよ
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