見出し画像

"お酒に弱い"人の飲酒はガン化に注意【9月29日 日経新聞朝刊】

前の記事が「ラム酒」で恐縮だが、国立がん研究センターの研究結果。

#日経COMEMO #NIKKEI
 

日本人の4割は要注意。

「研究を進めるほど、日本人は特徴的な集団だ」。国立がん研究センターの柴田龍弘分野長は、がん患者のゲノム(全遺伝情報)を解析する様々な国際共同研究を通して、日本人の傾向が他と大きく異なることに驚きを隠せない。
 
(中略)
 
国際共同研究で日本人などに多いパターンを探ると、お酒の弱さに関わる遺伝子「ALDH2」の関与が大きく浮かび上がった。胃がんの中で悪性度の高い「びまん型胃がん」の日本人患者では、飲酒による特定の変異の蓄積が確認された。
 
(中略)

日本人にはお酒に弱い人が多い。体内ではアルコールを分解する過程で「アセトアルデヒド」という物質ができる。この物質はDNAを傷付ける発がん作用がある。ALDH2はアセトアルデヒドを無害な酢酸に変える重要な働きをしている。

この遺伝子には通常型と変異型の2つのタイプがあり、両親から引き継いだタイプの組み合わせによって働きが変わる。日本人の場合、両親から通常型のみを引き継いだ人が全体の約5割、片方だけ変異型の人は約4割といわれる。変異型を1つでも持つとアセトアルデヒドの影響を受けやすくなり、お酒を飲むと顔が赤くなったり、二日酔いになりやすかったりする。国民の約5%ともいわれる両方とも変異型の人はほとんどお酒を飲めない。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG038KH0T00C24A9000000/

こんな事実が分かると、宴席で隣席の人にお酒を注ぐのも恐々😅

結局のところ「アセトアルデヒド」が体内に停滞することが良くないので、お酒が強い人でも二日酔いするほどの飲酒をすると、同じことになる。

「お酒はほどほどに」は、正しい助言なのだろう。


MOH