[詩]夜間飛行
ポラロイドに映る世界は
目に映る世界とはどこか違う
幻を追いかけるような
どこか虚しくて切ないと感じる
フェアンヴェー?ゼーンズフト?
僕は彷徨う
ヴァンダールスト
僕を掻き立てるのさ
夜空を滑る飛行機の中で
見える景色は星の中を泳ぐよう
ああ、まるで僕は夜光虫
あなたはこの夜景のどこ光だろう
想いを爆ぜる夜間飛行
「戸惑いの言葉よりも今は
トワイライトに溶け行った方が
心がざわつかないのかもね」
皓々とした光に見惚れている
フィリグラン?コップフキーノ?
僕は描けない
ヴァンダールスト
あなたを探しに行く
夜空を滑る飛行機の外で
カルメルに耀う天の川を
ああ、まるでなたはセレーネ
不意に雲に隠れて見えなくなってる
着地できない夜間飛行
目的地は何処なのか分からない
トラジェクトリは曖昧になっている
次に会うときにはこの気持ちを伝えられるかな?
星空が奏でるカルテット
夜空を滑る飛行機がまるで
冥海を泳ぐ魚の群れのよう
ああ、まるで僕は夜行中
夜空に溺れてネオンに眩惑する
離陸したまま夜間飛行
もう少しフライト続くけれども
あなたの元へランディングを決めるから
あなたと駆ける夜間飛行