古本屋で働きたい日誌
ああ古本屋で働きたい。
古典に触れていたい。
流行りに振り回されずに生きていたい。
事の経緯
大学を卒業後、出版取次へ新卒入社。
その後、現在在籍中の小規模出版社へ転職。(休職中)
新刊を扱う出版業界全体に対して思うところはたくさんある。
そして業界の中で一際輝く方々もたくさんいらっしゃる。
斜陽と呼ばれて久しい出版業界。
どこを見渡しても切羽詰まっている。
荒波に揉まれ私も休職の一途を進んでいる。
私にとっての古本屋
古本と新刊の違いについて考える。
前置きとして、下記は私一個人の一意見として受け取っていただきたい話である。
古本の魅力は「本」というコンテンツが受け身でも売れていた時代のものであることが挙げられる。
当時「本」がよく売れていた分の余裕と余力が一冊の本に注ぎ込まれているように感じる。
一冊の本を作り上げる時間とお金と情熱が今よりもあったのだ。
これは私が読書経験を通じて得た所感である。
もちろん新刊に情熱がないと言いたいわけではない。売るために削ぎ落とすより他ない何かが増えているのではないかと思う。切り詰めなければならない事情が多いのである。
古本屋で働きたい
本は生活必需品であると本気で考えている。
本を読むこと出逢うこと。
直接的にお手伝いしたい。
学生時代に古本屋でアルバイトしていたため、多少の知見はあるが体力仕事であることも事実であり、続けていくことができるか甚だ心配でもある。
これが瞬間的な気の迷いでなく、自身の進むべき道だと分かるまで、私は本を読み続ける。