もが金魚
日記シリーズ
詩みたいなものをまとめています
休職しました 上京してから1年も経たず2ヶ月の休職となりました。 心の病に罹りました。 ゆっくりと療養しようと思いますが、家でボーッとしていると意識が穴底へ落ち込んでしまいそうになります。 公園へ 私はよく公園へ足を運びます。 何かと公園へ向かいます。特に理由はありません。 この間井の頭公園に行ったら奇遇なことに盆踊りをやっていました。地元の人が集まる地域のイベントのようでした。 盆踊り 盆踊りの1番上の段で太鼓を叩く親子(?)がいました。お父さんの太鼓は一味
立ち止まるのが怖くて とにかく立ち止まらずにいるけれど 不安と焦りは止まってくれなくてまいっている 時には休むことも大事であると頭ではわかっていても 休んだからといってどうにかなるとは思えないほどに脳が衰弱している 仕事をしていないと食べていけないが どんな仕事も今の自分にはできるような気がしない 環境や仕事を変えず自身の精神状態を変えてなんとか生き延びたいのだが 思考の転換というものは容易にできるものではない 前途洋々な人なんているのだろうか みんなごまかしごまかし生き
忙しいけど 気分転換をしたいとき 久しい友人に会って話をしたいとき 何かを求めているとき 本を読む 本の中には人がいる 喋っている 思想や歴史に触れる 小説にだって 登場人物がいて 感情がある
久しぶりにある独立系書店へ向かった。 店主とご無沙汰であったので お久しぶりですとご挨拶をした後 開口一番 「みんな病んでるから大丈夫やって」 と言ってくれた なぜかふっと笑ってしまった 肩の重荷が取れたような気持ちだった いつもの通り長話をして本を買って帰った こうやって生きていくんだな
苦しんで生きていきます
悩みとはどういった性質のものであろうか 悩みを抱えているとき 悩みの内容によって 精神状態が分かるような気がする (悩みをかかえていないときなんてない) どん底まで落ちに落ちているときは 悩みの次元を超えている 漠然と苦しかったり 胸がとても塞がる 何も考えることができない もしくは脳が高速回転 心がいたって平穏なとき 両親や友人、恋人のことを考える 人付き合いには悩みがつきものだけど 周りの人のことを考える余裕があるのだ とふと気づくことがある
何かをしないことが肝要なときもある 何かをしなかったから今がある 何かをしすぎていたら 今頃力尽きていたかもしれないし 前に進もうともがいていたら 溺れてしまうことだってある 何かをしないことで 救われることもあるの
胸の奥が暗い暗い 暗くてどうしようもないときがある あれこれと考え疲弊 多くの時間を頭の中で過ごし その度その度自己嫌悪が訪れる うつってなんですか ドタバタして喚き散らしたいときだってある 喚き散らしてどうにかならなくても どうにかしたいと思う でも人間って平等にできていて 病気の時も死ぬ時も ベッドに横たわってしまえば一緒 起きている時間をどう過ごしても 大豪邸に住んで豪華絢爛な暮らしをしても 路上で生活して世の流れが身を引いていても 結果としては平等にできている
神谷美恵子コレクション 『生きがいについて』 を時折思い出す 題の通り生きがいについて 仔細な文章が綴られている名著 自分のなかで噛み砕いて 落とし込むように解釈しながら読んだ いくつもの文章が自分のなかに 凪のように残っている 日常に変化を求めようとするとき 例えば買い物をむやみやたらにしたとき 遠くへ旅行にいったとき 非日常を求めたとき もちろん一時的な日常の変容によって 幸せを得ようとする そして幸せになったような気持ちになる でも派手じゃなくていい 静かな
意識がうまれたときから 突出しなければならないと 思い続けている気がする 自分にしかできないことはなんだろう ずっと考え続けてきた 思いつく限りのことをした 中途半端で終わっている 特技と呼べるものもなし 手にした技術もなし 漫然と出版社で働き 今は休職中 うまく休めないことが多い 自分にできることはないか まだ考え続けている 性分だと思う 中途半端が似合っていると 居直るときもくるだろうか
渋谷で「eastern youth」のLiveを見た 吉野寿は 「無価値な人生を送ってきました これからも無価値な人生を送っていきます」 って言ってた それでいいと思った 久しぶりに音楽をしっかり聴いた気がした
休職期間も後半に迫るなか 仕事のことを考え始めている 復職しても心の余裕が すぐなくなってしまいそう うまく仕事をやってのける方法を考える 休職前より自分の負担が減る方法を考える 転職が頭を掠めることもあるが 転職を一度経験している身からすると 体力気力がかなり削がれるため目を瞑る 求人は探さないようにしている 自分に与えられていることを いかにやり遂げるか(自分を見失わずに) これに集中したいと今は思う 休職を経験された方々は 同じような思いをされてきたのだろう
ずんずんずんと 一歩も動けなくなる 痛みや笑みも感じない ひとつになれないから 人は手をつなぐ ほんもののあなたと 自分が生きているということさえ 分からなかった 穴があったら出てみたい
8月頭から2ヶ月間の休職期間 折り返し地点に到達している 古本屋に足繁く向かうこと 読書をすること 映画を観ること 瞑想を行うこと 行きつけの町中華に行くこと お気に入りのCDを流すこと 好きな服を選んで買うこと 回復につれて少しずつできることが増えてゆく 日中は アラン・シリトー 「長距離走者の孤独」 を読む 夕方銭湯へ足を運ぶ 人が居る場所に少しずつ慣れる JUDY AND MARY 「LOVER SOUL」 を聴きながら帰る 仕事のことを考える 将来の不安を見
目を細めたときの 涙が滲んだときの 街の灯 ヘッドライト 靄がかかって ぼんやり浮かび 消えてゆく 虚しく瞼に焼きつく残像 スポットライトのように 明るくはっきりと 照らし出したいのだ
になりたい