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すぐ出る、排便コントロール。

便秘に悩まれている方はいますか?
私は高校生の時に、過敏性腸症候群という状態で、便秘がちだったり、すぐにお腹がガスで張ってしまい、授業中やテスト中にとても辛い思いをしていたのを覚えています。お腹の調子が悪いと、なんだかどんよりとした1日に感じていました。

環境が変わり、ここ数年は毎日快便で、とくに便秘に悩むことはない人生だったのですが、やはり忙しくなったりストレスが溜まって来ると、気づけば2日に1回、ひどい時には3日に1回の排便となる時期もありました。毎日排便のある人間が3日間でないのは、かなりお腹が苦しいです。しかし人間不思議なもので、忙しかったり余裕がなかったりすると、今日排便があったかどうか思い出せないことがあるんですよね。いつしか下腹部の重だるさを感じて、やっと「そういえばここ最近出てない気がする」と気づくわけです。

忙しい時こそ、自分が滅入っていると感じる時こそ、自分の身体の変化に意識を向けてみてください。自分でできる解決方法は、必ずあります。

便秘に悩む方で、緩下剤を使用されている方はいますか?非刺激性のものであっても身体の中に入れているのは人工的に作られた薬品です。便を出しやすくするという作用以外の薬剤による身体への影響を考えてみてください。

そもそも、まず薬を飲む前に、何が原因で便秘になっているのか、考えてみたことはありますか?

体質にもよりますが、便秘になる原因は以下のことが考えられます。
・冷たい飲み物、アイスが好き
・激辛が大好き(これはお腹を下す方もいますね)
・睡眠不足
・消化不良 などなど

いくら下剤を飲もうが、根本を解決しないことには、便秘が治ることはなく、いつまでも薬に頼りっぱなしになってしまいます。
便秘も身体の合図の1つです。薬で押さえ込むのではなく、身体が発する信号に意識を向けてみましょう。生活の中にその原因が根付いています。

また便秘には、何が診断がつくほどの原因疾患があって、その症状として便秘を生じている可能性もあります。腹部の痛みや嘔気があったり、オナラがまったく出ない、明らかに便秘の程度がおかしいと感じた場合は、無理せず一度受診されてみるのもよいでしょう。

さて、それでは便秘に対する今すぐできるセルフケアについてお話ししていきます。

前回シェアした白湯についてですが、もちろん白湯はかなり効果的です。腸の調子を整えアグニ(消化力)を高めるため、身体に無理なく排便を促すことができます。特に起床後の1杯はとても良いです。

しかし白湯を飲んでみてもなかなか改善しないという方もいます。そういう方は、白湯にすりおろした生姜を入れてみてください。
出来ればチューブタイプのものではなく、生のものをすりおろして取り入れるのが好ましいです。

この生姜もアーユルヴェーダでは万能薬として、様々な体質に対して良いアプローチをしてくれる素晴らしい食品です。

また、私は和漢薬膳も独学しているのですが、生姜は肺と脾臓に効果を発します。肺を温めて咳を止めたり、整腸作用で嘔吐を止めるなどの効果があります。さらには抗菌作用もあるため、風邪の引きはじめにも生の生姜入りの白湯を飲むのが効果的です。生姜は毎日でも摂取して問題ないほどなので、ぜひ習慣にしてみてください。

アーユルヴェーダが目指すものとして、生活の中に取り入れて、体質を元の状態に戻してあげるというものがあります。なので、1-2日で大きな変化が訪れるものではありません。中には即効性を感じる方もいますが、これもその人の体質によります。ただ、この生姜白湯に関しては、結構即効生を感じる方が多いので、是非試してみてください♪

まずは負担にならない範囲で普段の生活を変えてみてください。大切なことは完璧を求めないことです。むしろ不完全で構わないです。できることから始めてみて、変化を感じたら続けてみればいいのです。

ちなみに私は普段、水筒に朝炊いた白湯を入れて、1日中ちまちまと飲んでいます。
スープを作る時には必ず生姜を入れるようにしています。

便秘知らずなのはもちろんのこと、腸の内容物の蓄積を感じず、身体が軽いというのは、とても心地いいものですよ。

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