山田幸作

患者の立場でリハビリを通じて思ったことや学んだことを綴っています。中には読まなければ良かったと思う方もあるかもしれませんが、全て介護保険制度の元で受けたリハビリの現場で経験した事や自分で学んだことに基づいています。多くのリハビリ中の人の参考になれば幸いです。

山田幸作

患者の立場でリハビリを通じて思ったことや学んだことを綴っています。中には読まなければ良かったと思う方もあるかもしれませんが、全て介護保険制度の元で受けたリハビリの現場で経験した事や自分で学んだことに基づいています。多くのリハビリ中の人の参考になれば幸いです。

最近の記事

次のようにchatGPTに聞いてみた。

○私の質問 麻痺や痺れなどの感覚異常は少なくなくなってきた。 今から思うと、失ってなかった動き?は比較的早期(回復期の入院中)に取り戻し、制御を失ったと思われる動きについては初めから今まで大きくは変わっていない。 脳の持つ可塑性で、リハビリをすれば、再獲得できるとされているがそんなに簡単では無い。 新たに動きを学ぶには相当の時間がかかることを覚悟して望むべきだと思う。 少なくとも子供が転倒せず歩けるようになるには10年くらいかかる。その上でスポーツやピアノなどより洗練された

    • エアロバイクによる歩行のリハビリについて

      歩く時膝を曲げるのは、重力に対して支えながら曲げなければならない。 そのためには脚の前の筋肉が支えながらも膝を曲げようとする後の筋肉の収縮に合わせて適度に力を抜く必要がある。 これを相反抑制というのだと思う。 健康な脳であればこのような制御を意識しなくても行えるが脳の障害により失調してしまう。 これを再獲得するのにあっていると思うのがエアロバイクだと思い続けています。 つまり重力ほど負荷がなくペダルをこぐことで一定の動きにより前と後ろの筋肉の相互関係を練習することができる

      • 奇跡の回復とは?

        奇跡的に回復した。とよく言われるが本当にそんなことがあるだろうか? 病気によってはあるのかもしれない。自然回復力? 脳卒中の後遺症はどうだろう? 私は、当初の予想とは異なる回復をし、一年後には当時の担当医がもう卒業だと言った。 2年後の介護認定見直しの担当者会議ではまれなケースと言われた。 確かに自分としては人生の中で一番努力したと思う。 でもこの病気になった人は皆同じだと思う。 諦めない限り最大の努力はしていると思う。 自分でもこれは奇跡か?と思っていた時期があった。

        • 末梢からの信号処理と運動野からの指令の伝達について

          ☆★マイクロソフトCici(AI)に次のように聞いてみました。 運動野からの指令は運動経路の中で適切に修飾されて筋肉に伝わり、適切な動きとなるが、末梢からの信号経路はこのような修飾をされて運動野に届くのか? この後質問と回答を繰り返し最終的なまとめとなったのが以下の回答です。 信号伝達のプロセスは以下のようになります。 1. 末梢からの信号: 感覚器官からの刺激により、末梢の神経細胞が興奮します。この興奮は信号となり、修飾されることなく脳へと必要な情報が正確に伝えられ

          麻痺と麻痺からの回復について思うこと

          麻痺の状態を例えて言うなら、暗がりで手探りで探し物をしているのと似ていると思います。どこをどう探したら良いか、手応えが無く皆目分からない。 脳の神経回路に損傷を受け一部が無くなりその部分が担っていたことが分からなくなる。末梢からの信号を脳が正しく認識できず、それに基づいた正しい指令が出せない状態、つまり暗がりで手探りで探し物をしている状態なのではと思う。 回復過程は、明かりが見つかり、少しづつ明るくなれば、認識しやすくなり、それに基づき適切な指令を出せ、捜し物が見つかりやすく

          麻痺と麻痺からの回復について思うこと

          リハビリの指導について思うこと。その③

          麻痺の感覚はどうした動かせるか全くわからない状態だと思う。 手ならまず手の存在を感じ、今どのような状態かを感じなければ脳は次の指令が出せない。 例えば、全く知らない言葉を聞いたり文字を見ても何をどうしたら良いか分からないのと同じだと思う。 その上でリハビリは自分で考えたり気づいたりしなければ、リハビリにならないと言われるが、考えても気がつくようになるには少しでも感覚が戻らないことには、先の例えの如くさっぱりわかない。 自分の経験では、良くなったからわかるようになるのか?気

          リハビリの指導について思うこと。その③

          一患者として想像した脳が機能する仕組み

          脳が機能する仕組みは、意識を生み出す神経回路と情報の伝達(交換)をする神経回路、指令を伝達する経路があるのではと思います。 脳細胞単独では意識、感情、学習などの認知機能を持たないが、多数が集まり複雑な神経回路を構成した脳のそれぞれの部位(大脳、小脳など)の神経回路が相互に連携して意識、記憶など認知機能を生成し伝達経路を通じて外界とつながっている。 神経回路の単位で機能していることが、脳細胞が自然死や障害により一部死滅しても機能を補完できること(脳の可塑性)に繋がり、神経回路が

          一患者として想像した脳が機能する仕組み

          自分のしてきたリハビリに対する雑感

          私は、自分に合ったリハビリができたことが良かったと思っています。 全て介護保険制度の元でのリハビリです。 セラピストと話し合い自分の状態を把握し、今の状態でするべきことの指導を受け、それをただひたすら繰り返し実行してきただけです。 リハビリに特別な方法や近道はないと思っています。継続こそ力なりと思っています。 勉強と同じで自分のレベルにあった学習を指導する塾でなければ成績は上がりません。因数分解ができないのに微積分はなんのことかも分からない。これと同じだと思います。自分のレベ

          自分のしてきたリハビリに対する雑感

          毎日一万歩以上を目標に歩いてきたが、ヨタヨタ感が以前より増えたように感じるのは何故か?

          このところ早歩きをするようになり、歩いている時に考えたことは、どうしたら安定して歩けるのか?脳梗塞の部位による安定感の欠如もあるかもしれないが、自分の歩く時の足の着地位置を一歩一歩見ていると毎回左右に大きくぶれている。 このことがヨタヨタと安定感の無い歩き方になっている大きな原因だと思った。 安定させるためには脚を進行方向にまっすぐ振り出さなければならない。 そのためには股関節の周りの筋肉の動きをコントロールしなければならない。 動かせるようにはなってきたが、動くタイミングや

          毎日一万歩以上を目標に歩いてきたが、ヨタヨタ感が以前より増えたように感じるのは何故か?

          SNSなどで、セラピストと相性が合わなくて嫌な経験をした人が、自主リハだけで頑張っている人を見て思うこと。

          リハビリは言うまでもなくセラピストにしてもらうものではなく、セラピストと共にやり方を模索しながら二人三脚で進めるものだと思う。 全てのセラピストと相性が会うとは思わないし、セラピスト以前の問題として人として適切では無い人もいると思うが、セラピストは多くの引出しを経験上持っているので、利用しない手は無いと思う。 よく素人で自分の経験に基づいたリハビリのやり方を紹介したり、アドバイスをする人がある。 自分も比較的早く回復した部分があるのでその気になりアドバイスをしたことがあるが

          SNSなどで、セラピストと相性が合わなくて嫌な経験をした人が、自主リハだけで頑張っている人を見て思うこと。

          SNSなどのグループそして通所リハの現場で見てきたことの合理的な説明を考えてみた。

          通常の脳細胞は自然の状態でも僅かずつ死滅していく。それでも麻痺などが起こらないのは神経回路内で残っている脳細胞により自然死した脳細胞が担っていた役割を補完するため日常生活には影響がない。 これは脳が多数の脳細胞でネットワークである神経回路を形成して機能しているから可塑性が生まれ、補完ができるのだと思う。 実際には老化により少しづつパーフォーマンスは落ちているが、日常生活には影響がない。だから脳卒中場合は、老化が一瞬で起きたと考えれば良いと思う。 こう考えると、一瞬で自然

          SNSなどのグループそして通所リハの現場で見てきたことの合理的な説明を考えてみた。

          脳とのつながりと回復について思った事

          麻痺に関して言えば、神経回路と運動単位との繋がりが残っている(切れてない)からこそリハビリで回復できる。 切れてしまったらそもそも生きていないのでは…元の神経どうしが繋がるすべは無いのではと思う。 脳の可塑性は損傷した神経回路内の脳細胞に替わり残っている健康な脳細胞がリハビリ(学習)により失ってしまった役割を新たに覚え直すことだと思う。なので元通りではなく新たに覚えた動作となるので完全復活は無いと思う。 突然動き出すように感じるのは、動きを獲得できた瞬間なのかもしれないけ

          脳とのつながりと回復について思った事

          神経回路の巧妙な仕組みと脳の回復力: 一旦切れた繋がりがなぜ間違って繋がらないか?を考えてみた。

          各脳の神経回路(ネットワーク)で運動単位と繋がっているため神経回路内の脳細胞が一部壊れても運動単位との繋がりは残っている。だから間違いなく元のところと繋がることができ、異なる部分と繋がることはないと思う。 情報を一部失い精緻な制御ができなくなっているので失った情報をリハビリで学習し、残された脳細胞で神経回路を再編成(補正)することで動きを徐々に取り戻していく。 完全にこの繋がりがなくなった場合は、多分生きていない。 生きているということは繋がりが残っていると思う。 繋がってい

          神経回路の巧妙な仕組みと脳の回復力: 一旦切れた繋がりがなぜ間違って繋がらないか?を考えてみた。

          麻痺からの回復で大切な事

          回復能力が残っていることとそれを引き出す適切なリハビリ、そしてそれを根気よく続ける努力が大切なことだと思います。 回復能力とは、脳卒中の重さに関係なく、その個人にとって急所を外れている場合に残された能力だと私は思う。 一時的には障害のショックで影響を受けるため、行動制限や車椅子、装具、杖などを経験する。 しかし、回復能力がたくさん残っていれば、その後の回復は早い。 回復能力がどれだけ残されているかは、リハビリを続けることでわかってくるので、セラピストの元適切な指導を受け、

          麻痺からの回復で大切な事

          リハビリの指導について思うこと。その②

          素人(患者)の自分の経験に基づくリハビリのアドバイスはSNSなどでよく見かける。 自分のしてきた方法や努力が良かったから早く回復できたと… 後遺症が軽く比較的早く回復したものにありがちな傾向だと思います。 私自身も思い当たるところがあり、反省し今は控えてます。 自分の中にも麻痺の程度が重い部分もあり、そこについてはPT.OTや他人のアドバイスも理解できません。 身体が理解できる状態なった時が回復する時だと気がついてから、自分の経験だけでアドバイスするのは役に立たないと思う

          リハビリの指導について思うこと。その②

          脳の制御とリハビリによる回復の鍵

          脳による体のコントロールは実に巧妙にできていると思います。 よく聞く協調と分離、拮抗関係にある関節を挟んで反対側にある筋肉を上手く制御出来なければ動くことがスムーズに動けない。 この機能は遺伝子レベルで組み込まれているのだと思う。 脳卒中でこの情報がどれだけ残され、かつ筋肉との間の神経経路でどれだけ正確に情報のやり取りができるかが回復の鍵となると思います。 私の場合は脳幹の橋の部分の梗塞による後遺症なので運動神経経路の障害です。 どんな機能が上手く働かないかはリハビリ

          脳の制御とリハビリによる回復の鍵