SNSなどのグループそして通所リハの現場で見てきたことの合理的な説明を考えてみた。

通常の脳細胞は自然の状態でも僅かずつ死滅していく。それでも麻痺などが起こらないのは神経回路内で残っている脳細胞により自然死した脳細胞が担っていた役割を補完するため日常生活には影響がない。

これは脳が多数の脳細胞でネットワークである神経回路を形成して機能しているから可塑性が生まれ、補完ができるのだと思う。

実際には老化により少しづつパーフォーマンスは落ちているが、日常生活には影響がない。だから脳卒中場合は、老化が一瞬で起きたと考えれば良いと思う。

こう考えると、一瞬で自然死よりは遥かに多い脳細胞を無くしたのだから神経回路内での残された脳細胞による機能の補完が間に合わないと考えれば麻痺を理解できると思う。この補完をしていく作業がリハビリつまり再学習だと思う。

後遺症からの回復の早さや工夫・努力などの違いは有るとしても、神経回路内で損傷を免れた脳細胞が多ければ学習することも少なくて済みそれだけ早く回復できるのではと思う。

脳卒中そのものの重さとその人にとって必要な神経回路が残されているかは必ずしも比例しないと思う。脳卒中が重くても後遺症の軽い人はいるのではと思う。
まして損傷を免れ一時的に休眠していただけの場合は、さらに早く入院中から自分であれやこれや工夫ができ独力で回復される人もあるのではと思う。

さらに脳卒中では、神経回路内の損傷した脳細胞が持っていた情報を失っただけで、神経回路との繋がが切れた訳では無いと思う。切れてないからこそ回復できる。そもそも切れていれば生きてないのではないかと思う。

大事なことは、後遺症の重い人でもリハビリをすることにより自分がどんな状態かわかってくることので、リハビリを継続することが大切だと思う。
回復するかしないではなく、あるのは回復が早いか遅いかだけだと思う。

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