見出し画像

【うつ病】体が動かなくなる前に【適応障害】

出社前に涙が止まらないというフォロワーさんの記事を見た。
コメント欄では既に皆さんが的確なアドバイスをされていたので、これ以上悪いようにはならないと思う。
精神科で診断される病名がなるべく軽いものであることを祈ります。

辛いのに無理をすると体が動かなくなる。
そこまで進行してしまうと、私の様に何年経っても治らないなんて事態にもなりかねない。

自分は経営者だったので、発症当時は休むという選択肢は考えもしなかった。

出社しても午前中は倦怠感で全く仕事にならず、ただ事務所で座っているだけ。机に突っ伏してしまわないようにこらえるのが精一杯だった。

午後からは少し楽になるので、根性を出してなんとか外回りに出掛けていた。
いまとなっては、それがうつ病の症状である日内変動だと分かるのだけど、当時は早く午後が来て楽になれとしか思っていなかった。

涙が出るほど辛いという感情は湧かなかった。
ただ体が動かず自分の仕事がうまくできないことに対する焦りと怒りだけ。
3週間ほど無理に無理を重ねて仕事をした。

そして精神科でうつ病の診断が下りた。
いつ治るか分からないし、自分の代わりになる人間がいなかったので会社を畳んだ。

以来4年が過ぎた。
薬がよく効いているのか、ODやリスカや自〇を試みるほど追い詰められることはない。
しかし抑うつ状態は頻発するし、体の怠さや疲れ易さが快方に向かうことはない。
少し家事をしては布団の上で休憩するのを繰り返して、1日が終わることも珍しくない。
フルタイム労働は不可能だ。

もう50歳も過ぎたし、単純に病気に対する回復力も衰えている。
老人性うつというものがあるそうで、加齢による脳機能の低下でうつになるらしい。認知症と誤診されることも多いという。
50代でそれはないだろうが、似たようなものかもな~と思ったり思わなかったり。

以前noteの記事で、体が動かないレベルまで症状が進むと、抑うつ状態は一生モノになる可能性があると指摘されていた。
自分はこれに該当する気がする。

そうでなくても「うつ病」まで症状が進むと、寛解後の再発率は50%。
一度再発すると、次の再発率は60%。
以降再発するたびに次の再発率が10%ずつ上がっていくらしい。

これから長い人生を過ごす10代~30代の若い人たちにとって、これは中々に厳しい数字だと思う。

悪くても「適応障害」や「抑うつ状態」で済むように、つらくなったら体が動かなくなる前に、できるだけ早めの受診と休養を強くおすすめします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?