見出し画像

【詩】心は雪

これは遠慮でしょうか
それとも自信がないのでしょうか
さめざめとふる
心のなかの粉雪に
いくど冷やされ
真っ赤になったことでしょう

いつかそのいじらしい人間性が
仇となって癖になって
階段をふみこむことも
怖くなってやめてしまい
それでも登りつづける人々に
いくど悩まされ
真っ赤になったことでしょう

憎悪と嫌悪と嫉妬
ざぶざぶ沸いてくるのが
人間の心の性分ですが
幼きころから私の心には
白く冷たい雪が降り注いでいたので
赤い炎のこだまりが
骨になるまで燃やしてしまいました

いいなと思ったら応援しよう!