りんごジュース記念日
バイキング式の朝食は、幼児を抱き上げて食べたいものを選ばせながら、家族分の飲み物や食べ物をとりに何往復もする。ホリデーの朝からけっこう疲れるので、自分で選んでよそって運べるように成長するのは助かる。
ジュースディスペンサーを気に入った次男。昨日は自分のりんごジュースを注いだ後、自主的に私のも注いでくれた。そして、両手にひとつずつグラスを持ち、トコトコとテーブルに2人分を運ぶ。若干危なっかしかったが、こぼさなさそうだったので後ろから見送り、私も子供のホットチョコレートと自分の紅茶を淹れて、コップを両手に持つ。一足遅れてテーブルに行くと、ちゃんと各自の場所にグラスが置かれてあり、
「僕はこっちがいい。」
「ママのも初めて入れてくれたね!どうもありがとう!!とっても嬉しかったよ!!!」
と大喜びで伝える。ポーカーフェースで
「あんまり楽しくなかったけど。」
と意外な返事。
「ジュース入れるの好きじゃなかったっけ?」
「自分のだけ楽しい。」
正直すぎ!誰でも、自分で選んでとるから楽しいのだろうか。
その後、また一緒にビュッフェに戻り、抱き上げて何があるか見せる。ご希望の目玉焼きやベーコン、小さなパンオショコラを取ってあげる。シリアルは自分でボウルに入れたがるので、出来る高さまで息子を持ち上げ、ミルクのディスペンサーも同じく。それから、私の食事をさっさと取りに行き、テーブルに戻ると長男と夫が来る。お兄ちゃんもホットチョコレートを欲しがるので作ってあげる。
濃くぬるくなってしまった紅茶を飲みながら、いつもより嬉しい。初めてサービスしてくれたジュースは、冷たくて美味しかった!ご馳走様でした。
翌朝。少し期待しちゃったけど、ちびちゃんは自分のジュースをなみなみと注ぎ、グラスひとつに集中してテーブルへ直行した。
ある日、ビュッフェで1人分のジュースを取りながら思い出にふける自分へ。そして、これを読んでるかもしれない、大きくなったちびちゃんへ。りんごジュース記念日は10月29日だよ。