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sanngo
2023年12月1日 09:44
十二月が来る。十一月が終われば十二月になるのは当たり前だ。でも俺にとって十二月は一生忘れられない月なんだ。あの年の12月 俺はまだ大学の2年生で将来の進路も決められないまま文学部なんて、つぶしのきかない学部で学生生活だけを謳歌していた。文学部のいいところは、女子の比率が圧倒的に高いことだ。御多分に洩れず俺はクラスの中でかなり可愛い部類に属する葵という彼女が出来た。入学して間もない頃から