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アトピー周辺知識17: 子供のアトピー性皮膚炎と身長、体格指数、体重との関連(カナダ)

 アトピー性皮膚炎に罹った子供は幼児期の身長がやや低く、BMIが高く、体重が少なくなるが、年を取るにつれ身長とBMIとの関連性は弱まったとの事(下図も参照のこと)。

 アレルギー疾患による睡眠障害が有力視されているようだが、当然ながら胃腸障害や消化不良も影響している事だろう。乳児期の夜泣きはアレルギー疾患との関連が報告されており、夜泣きの多い乳児はアレルギー疾患の罹患率が目に見えて高い。
 またアトピー性皮膚炎の児童は胃腸障害によりタンパク質の消化吸収に難がある為か、成長期でも比較的痩せている事が多い(アトピー性皮膚炎患者に多く見られる亜鉛の欠乏により、成長ホルモンの産生やタンパク質合成が減少する事も影響しているかも知れない、また亜鉛欠乏は睡眠障害にも関連するという報告もある)。
 私の知る限りでもアトピー性皮膚炎等のアレルギー性疾患の患者は低身長か痩せ型である事が殆どである。これは成長期に必須のアルギニンが創傷治癒に回され、更なる成長ホルモン産生の低下を招いて成長障害を助長したものと思われる。
 加えてステロイド薬にも成長障害を誘引する副作用があり、成長期におけるステロイド薬の長期使用はこの点からも避けられるべきだろう。

 …私自身今でこそ改善したものの、小児期はアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、酷い時期は喘息の症状で睡眠は浅くなりがちであったと記憶している。また胃腸障害は軽くなりはしたが今も続き、整腸剤やサプリにて改善しつつある。


 アレルギーを持つ児童の増加が育児を困難にする事だけは疑い様の無い事実である。


 上記リンクは一応参考程度に。


追記:睡眠障害は小児期においては成長障害をもたらすが、成人に対しても様々な悪影響を及ぼす事を見過ごしてはならない(私自身も睡眠時にシリコン製ノーズピンは重宝していた)。下記リンクも参考に。


 下部記事も参考に。


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