続・アトピー対策備忘録30: 体質改善28 マイオカイン・有酸素運動
食事での中間的な糖質制限は相変わらず続けているが完全な炎症や浮腫みの抑制とまでは行かず、完全な糖質制限か運動を絡めた糖質制限に移行するかを考え、取り敢えず運動との連携を進めることにした。
アトピーに運動が効果的というのは良く聞く話であり、糖質制限の様に運動が症状の寛解に繋がったという話もちらほら聞いてはいた。だが血行促進や成長ホルモン分泌の話だけでは今一効果の説明が付かないため、例の如く情報が出揃うまでは適当なトレーニングのみを行うに留めていた。
そして昨今漸く糖質制限の行き詰まりと運動効果の裏付けが揃った事で本格的に治療に運動を組み込む事にした。
とはいえやる事は有酸素運動を日々の運動に取り入れるというだけであり、それ以外に特に変わった事は無い。今までは流行りのHIITトレーニング中心のメニューで運動を行い、有酸素運動は殆んど取り入れていなかった。これからは始めに軽いHIITトレーニングを行い、後に本格的な有酸素運動を長めに行うという形に変更する(或いはHIITトレーニングにインターバルを入れずに運動を継続し、有酸素運動となる様な形にして行う)。
運動での治療において重要となるのはマイオカインという筋肉から分泌されるホルモンで、糖尿病・肥満・動脈硬化・がん等慢性疾患の予防や認知機能の保持に効果が期待されている(慢性炎症にも効果は有るが、例の如く大体の媒体においてアトピーとアレルギーに対しては何故か言及が全く無い)。
またマイオカインは慢性炎症の抑制や免疫活性、真皮でのコラーゲン産生を増やし角質層の厚みを増すなど(マイオカインの中でもマイオネクチンというホルモンの作用による)、アトピー性皮膚炎の治療に特に効果的な働きも備えている。
マイオカインは運動の中でも有酸素運動によって多く分泌されるため、治療効果を充分に得たいのであれば負荷は軽くて良いので短くとも20〜40分程度は有酸素運動を続ける様にしたい。
運動をする際には事前に鉄分やBCAA・カルニチン等のサプリを摂取しておくと、筋肉の炎症を抑制する効果も有り運動パフォーマンスも向上するため長時間の運動も苦にならないだろう(面倒ならヴァーム等のアミノ酸ドリンクで済ますのも手である)。
特に運動始めは赤血球やヘモグロビンの関係から鉄分不足に陥り易く、頭痛等体調不良の原因にもなり得るため鉄分は意識して摂取したい。
また肌や関節の炎症からの保護も兼ねてグルコサミン・コンドロイチン・MSMの摂取をしておくのも良いだろう。勿論の事だがMSMと同じくミネラルのマグネシウムも運動には必須の栄養素であり、マグネシウム浴等で積極的に摂取しておきたい(塩化マグネシウムであると尚良い)。
自身でも有酸素運動を積極的に取り入れてからは更に肌の炎症や浮腫み・痒みが抑制され、皮膚の修復速度が目に見えて上がった。糖質制限と併せてこちらも長期で継続して行きたい。
…長時間の有酸素運動後の水シャワーは体温上昇のおかげで下手なサウナより気持ちが良い。無理にサウナ通いをする位なら有酸素運動を日々心がけた方が、余程健康的かつ気分良く過ごせるかもしれない。
当然ながら運動後の汗はアトピーでは肌に良くないので早々にシャワー等で洗い流す様にしたい。
…しかし芋や玄米含む食物繊維多めの主食やナッツと魚介(若しくはタウリン・EPADHA)に野菜の摂取を心がけた糖質制限と有酸素運動と、健康的な生活を心がけると縄文時代的な生活習慣になっていくのが少し面白い。食習慣に関してはたまに地中海食などと気取った言い方もされるが、要は穀物食の本格的な普及前の食習慣であるので縄文食と言っても差し支え無いものだろう。