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初動の火花散る、爆発する事情と可燃性の埖 「名前を隠した焚き火だった。」と燎原の火に鳴りつつある。私は何をした、滑稽さに息を飲んだ。「たかが“火“」を二回連呼した。 たかが、火くらいで、騒いでいる。 計算された「火」くらいで、紙の埖に、発火した。これは「現実」だった。 空想は「火」になって、騒ぎ出すと、 一日の一人は「火」になってゆくもの。 「御前が好む擦れてない眼や、薄白い肌も含めて。」擦れて行くのは、お手のものだろう? 絶え間ない「御前」の演技力を、同一人物だと、捕まえる

    • 淡い青 自解釈

      「苦しさと一緒に、春を告げた。」 さよならって言う春もあるし、 エピローグの台詞が言えなくなったのは。 映画を観てた。叶わない想いに焦がれる話で ずっと晴れた空に描いたことがあって。 「見据えたのと、一緒に。」  翠子は、薄青の空をぼんやりと見上げていた。その空の下、まだ少し寒さの残る春の風が髪を撫でていく。  「これでさよなら、なんだね。四半世紀かけても無駄だった。あなたで傷つくのか。相反していた。“あなたを見詰めていた“」 ずっと、ずっと、ずっと。  自分に言

      • 一瞬だった、死ぬ様な花火を観たのは。 洒落たように、文字を踊らせた。宿った部屋には、いつも私だけが居る。 形の無い 無気力さに苛立った。 傘を持たない「人間」達に対して 「生きられるの」と都合よく問うのはある種の 総てに、抗う事の「出来る」人間達ばかりだと、思ったことも、些細な「罪。」だと、東京の中で「交差点」を渡る時に知った。 壊れきったわたし、私を「誰か見て。」 警告音、 警告灯。 「憂鬱な顔をしている」と言われて、普段あまり見ない景色。そんな大それたことになるの

        • 今日

          | Gm9       | C9        | Am7b5     | Dm7       | | Ebmaj7    | Am7b5     | D7        | Gm9       | | Bbmaj7    | Am7b5     | Gm7       | Ebmaj7    | | Dm7       | C9        | Bb7       | Am7b5     | | C#maj7    | Bm7b5     | E7        

          疲れた

          何時までも 暮らしが 続くと思っているだけの甘い惰性が 美しさを損なおうともせずに 在り続ける 誰かに成れると 散散と生きてきたのに Because time is impermanent? Please, let me know when it's six o'clock in the evening. 拝啓、思い漕がれた憂鬱よ。 人が死んだという時間にはまだまだ届かない Because words are effective? 手足や頭を失っても 誰かに

          翠の目のブローカ

          翠の目のブローカ 「目を見ろよ。」yujiの隣に立つ男が言った。「これが最後の美しい瞬間だったな。」 「お前は、これで何人目だ?」 冷たい声が、暗い車の中で響いた。エージェントであるyujiは、車に乗った若い女性の目隠しを取って見た。彼女の緑色の目は、透き通っている。確かに、異常だ。 あまり見かけない。男は、 「こんな目のために、誰か欲しいって言ってんだよ。」 「ある一定の金持ちさ、あいつらは命のため、健康のため、美しさのためなら、金をはたいてでも、俺らに仕事を回す。」

          翠の目のブローカ

          夜明け

          「夜明け」 宛の無い自分は、イヴの、価値観や才覚のすべてを、憎んだ。誇大広告に支配されるこの世の中では、勝てないと、淡い月が静かに夜空に浮かぶ日に、冷たい風が肌を撫でていく。私は深く息を吐き、ぼんやりと遠くの人をを見つめていた。心の奥底に隠された感情を映し出すかのように、儚く瞬いている。最近、自分の心は重く沈んでいた。何もかもが手につかず、未来すら見えず、やりたいことも見つけられない。いつしか手の届かない場所に遠ざかり、このやるせなさを、理解できるだろうか。何をしているのか

          心臓と花 原案

          東西の芸術家 451Saa 451Saaは、時には本物のような作品を創る。その作品は刺激的でもあり、普遍的であり、人々の関心を引くことを目的としている。彼の代表作の一つは「心臓に花」という作品で、人間の心臓に花が咲いている様子を描いている。 IZIMA IZIMAは独創的な芸術家であり、代表作は「心中少女」という一枚の絵。アカウント名をIZIMA148からGnaw1に変える。彼らがまだ十代であったことを示唆しているのは、IZIMAの作品は常に物議を醸していたから、学校

          心臓と花 原案

          副作用

          薬屋の店主が、 我等は自浄作用のある お言葉 如きの副作用でしかない とルールを発した 「言葉の意味を捻じ曲げないで わざと誤解を広めないでくれよ、 明白な事実の裏側にも 同じだけの事情が存在するんだから」 と 僕も 「効き目のある処方を頼むよ 何があっても、迷わず手を出すのは 言葉より効き目があるから。稀に、不思議な能力を錯覚するかもしれません」 toxic oxytocin xic xic xi xi boy boy booie その場しのぎで構わないよ、この際

          心臓に花

          第一章 孤独 (Solitude) 「生きろ。」と誰が言ったのだろう。それは、自分にとって特別な言葉だった気がする。 「森下、おはよ。」 あの瞬間、僕の中で何かが解き放たれた。最後に笑ったのは、その表現が自分の中で一番美しかったからだろう。おかしくなったわけでも、開き直ったわけでもなく、ただ全てを尽くした感覚が自分を包み込んだ。 「わたしはこの世界には…居ないからさ。」そんな時には、振り絞った言葉は届かず、まるで嘘のように、美しく広がっていく。それに対して、僕は美しさを追い

          aokage

          「Aokage」 The blue shadow speaks, speaks, speaks when, when it dreams, ms, ms even, even in, in the noise of daily life, life Among clichés, you, you choose a unique flavor, biting, biting into it, despite, despite the pain, yearning, yearn

          青影

          無謬の夢を夢見ると青い影が言った 假令ば、日々の喧騒や堅苦しい定型分と共に 飽きもしない味を敢えて選んで 噛み砕くのだ 痛い痛いと現実だけを願った 願えば 生きている感覚がした 質量なんて 本当は感じない 窮屈な満員電車に肩を揺らせば いつだって 誰とも同じ機械になれた 安心さと同じくらい誰も触れないでと願っている 途方も無い自意識だ 誰だって機械と云えば 側に同じ人間がいることへの悍ましさを感じなくて済む 一定の距離が必要な「人間」の「境界線」が、自分を含め機械と名付けた人

          Hz

          白い鳴き声 誰にも聞こえない音が、静かに空へ溶けていく。 G1の49の音、どこかで響く”Boooom”に似 た振動、 私の心の奥と同じ周波数。 赤色に埋もれたバスタブ、 無力に浮かぶ手のひらが、水面の下で微かに震える。 その声に気づかなかった、不思議だった。 白い叫び声が胸の中で弾け、世界はゆっくりと揺れる。 耳の奥には、遠くから響く bom、bom、 bom. 最初の「ハロー」は風に消え、二度目の「ハロー」は声が揺れて、最後の「ハロー」は白い虚無に消えていった。 白い闇の