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大河ドラマ「光る君へ」第28回~定子の辞世の和歌を考察する
こんばんは、もちまるです。
今回も大河ドラマ「光る君へ」の感想になります。
今回は…中宮定子の崩御…
何て悲しいのでしょう…
辞世の句が登場していましたので、考察していこうと思います。
夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき
【現代語訳】
夜通し約束したことをお忘れでなければ、私を恋しく思われるでしょう。そのあなたの涙の色は悲しみのあまり流す血の色なのでしょうか。
何て悲しい和歌なのでしょうか…
心が痛みます。
この和歌は、一条天皇に向けたものでしょう。
ドラマでも分かるように、一条天皇は定子を非常に愛していました。
こんなにも早く命を落とした定子の崩御にどれほど悲しんだことでしょう。
定子は、3度目の出産の際に命を落としました。
わずか24歳のこと。
平安時代は現代と違って出産は命がけだったと想像されます。
ドラマで清少納言が食欲のない定子に「青ざし」を勧めていましたが、当時は食事からとる栄養も足りなかったのではないかと思うのです。
ドラマを見て「青ざし」が気になった方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
『枕草子』にも「青ざし」が登場しているようです。
大学時代も定子が若くして、亡くなったのは知っていましたが、
やはりドラマに描かれると悲しみは一層強まりますね。
高畑充希さんの演技もこれまたお上手で、それがまた胸にジンジン来るのです。
定子は、当時仕えていた清少納言へ和歌を詠んでいます。
みな人の花や蝶やといそぐ日もわが心をば君ぞ知りける
【現代語訳】
人々がみな花よ蝶よといそいそ浮かれるこの日も、私の心の中をあなただけは分かってくれていたのですね
この和歌が詠まれたのは、端午の節句の時だったそうです。
定子と清少納言の絆のようなものが垣間見れてとても素敵な和歌だなと思います。
清少納言はとても気遣いの出来るスマートな女性だったのではないかということがドラマでも度々伺えますね。
現代でも会社の先輩としていて欲しいなぁなんて思ってしまったり(笑)
最近バタバタしているので、今日の考察はここまでにします。
今回、和歌の考察にあたっては以下の二つの記事を参考にしました。
気になる方はご覧くださいね。
道長、危篤状態から回復して良かったです…
「光る君へ」に出てくる方は、心労が絶えない方が多くて心配です😢
平安時代は華やかに見えますが、色々と大変そうだなぁとドラマを見るたびに思うのでした。
それでは今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。