大河ドラマ「光る君へ」で登場したお香「荷葉」を再現してみた
こんばんは、もちまるです。
突然ですが、9月22日放送の大河ドラマ「光る君へ」で登場したお香を再現して作ってみました!!
詳細を語ると長くなるので割愛しますが、1年以上前から
お香づくりを習っており、有難い事に平安時代のお香を再現出来るようになりました。
今回はそのお香作りのレポート回です。
制作したところだけ見たい方は、
「制作編」から
お読みくださいね。
「光る君へ」でのお香登場
まずはドラマでお香が登場した場面から見ていきましょう。
冒頭の場面、宮の宣旨が道長の娘、中宮彰子の元へ香炉のようなものを持ってきます。
「荷葉(かよう)の香りでございます」
しかし、彰子は荷葉の香りに顔をしかめます。
懐妊しており、香りを受け付けなかったのです。
荷葉の香りとは、ハスの香りです。
ただ恐らく香炉のようなものを持っていたので、
ドラマではハスの香りのお香ということになります。
平安時代のお香と六種の薫物
練香とは
ここではまず、前提条件として平安時代のお香について解説します。
平安時代、貴族は「練香(ねりこう)」というお香を楽しんでいました。
今はどちらかというとお線香やインセンスが主流でしたが、
平安時代の貴族は違ったわけですね。
この練香、燃やして焚く訳ではありません。
炭の間接的な熱や電気香炉などであたためた香りを楽しむのです。
平安時代には、「かさね」や「あわせ」といったものが流行します。
例)平安装束のかさね(色の配色)など
お香も例外ではありませんでした。
お香では、「薫物(たきもの)(練香)」の出来を争う、
「薫物合わせ」が貴族の間で流行しました。
六種(むくさ)の薫物
平安時代、多くの薫物が作られた訳ですが、
そのような中で優れたものが後世に残っていきます。
その代表格を「六種の薫物」といいます。
この「六種の薫物」は季節ごとにある程度分かれています。
ドラマで出て来た香りは「荷葉」夏の香りですね。
この六種の薫物にはレシピ集が残っています。
平安時代末期の「薫集類抄(くんじょうるいしょう)」というものです。
今回はその「薫集類抄」のレシピを読み解き、再現してみました!
早速、制作レポートへ参りましょう!
荷葉制作レポート
制作編
①まず、香原料を混ぜ合わせます。
今回は、源公忠の調合を再現してみます。
平安時代の方と繋がっているだけで幸せ…😊
②すり鉢で混ぜ合わせる
→電気香炉で香りチェック
③炭と蜜を加えて混ぜる
炭は、防カビなどの効果があります。
ここで真っ黒ツヤ玉が出来ます。
④丸めて完成✨
荷葉の香りを楽しむ
お楽しみの時間がきました😆
電気香炉で香りを聞きます。
(お香では、香りを嗅ぐことを聞くと表現することがあります)
平安時代のハスの香り!!
どんな香りだろう~めちゃ楽しみです。
甘い~~!!
桃のようなフルーティーさ。
可愛らしい女の子を彷彿させるような可憐な香り。
香りを言葉で表現することの難しさよ。
香りの感想はあくまで私の感覚です。
お一人お一人感覚は異なってくると思います。
想像以上に甘い香りでした。
ハスの近くに寄った事がないので、香りは分からないのですが、
お花の甘さみたいなものを感じました。
練香は、可憐で繊細な香り。
このほのかに漂う感じが、もう大好きです❤️
お部屋に優しい香りがふわり、ふわりと広がるのです。
平安時代の人と繋がった!
それだけでもう幸せすぎる……
平安時代の人もこの香りを楽しんでいたのかしら
私の生きるテーマの中に、
過去の人や歴史とつながる
というものがあります。
時代は違えど同じ感覚を味わいたい
だから、大学では日本文学を学びましたし、
歴史的な建物も大好きですし、
お香を勉強しています。
これは今後も私の生きるテーマです。
今後のテーマと…
この荷葉、実は『源氏物語』に登場しているのです。
今後は、その考察を行っていきたいと思います。
その考察も書けたら良いなと思っています。
あと……
ひっそりお香のInstagramをやっています。
ずっとお香活動をnoteに書こうと思っていたのですが、
勇気が出せず書けませんでした。。
よろしければフォローしていただけますと嬉しいです😊
(noteへアカウントを載せる方法がよくわからず以前の投稿をシェアしてます🥲)
とても長くなってしまいました…!
今日はここまでにしておこうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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