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【障碍者雇用①】障碍者雇用の新しい仕組みを作っているワーク・トモニス~活動紹介~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
障碍者雇用の取り組みの新しいシリーズです!
今回は、障碍者雇用の仕組みを作っている、ワーク・トモニスさん、
この仕組みというのが、「チームで障碍者雇用」といったイメージなので、
これは、「チームワークあふれる社会を創る」サイボウズとしては紹介したいところです!
今回は、活動についてお伝えします。
〜ワーク・トモニス〜
Webサイト:https://work-tomonis.com/
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■ワーク・トモニスについて
ワーク・トモニス有限責任事業組合は、CREATE WORK “ハタラク”を創出するために、3タイプの企業が集まり、連携し協働して障害者雇用の促進に取り組んでいます。
Type-A: “ハタラク”の「出し手」
Type-B: “ハタラク”の「受け手」
Type-C: “ハタラク”の「繋ぎ手」
ワーク・トモニス代表の後藤さんは、社労士さんで、
みなさんから「後藤先生」と呼ばれております。
後藤先生に詳しいお話をお聴きしました。
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【LLPについて】
後藤先生にまずは、LLPの仕組みについてお話お聞きしました。
LLPは、業種もバラバラの中小企業が集まって、何かができるっていう組合で、この制度は昔からあります。
この事業協同組合に対して、
障害者雇用による特例制度っていうのが最近できるようになったことです。
現在、障害者雇用は2.3%の法定雇用率、これからさらに上がっていきます。
今までは特定の企業単体で図られていたものを、
この組合全体でカウントしますよ。ということです。
上記の画像で説明すると、
実際のところ、障害者雇用の人数が不足している企業があっても、
複数の会社が集まるだけだと障害雇用を満たしてない状態です。
ただ、事業組合で3人雇用しているので、不足分を打ち消しているという形になります。
人数というよりも2.3%を組合全体で、法定雇用率に対して過不足が生じないようにしてください。という感じです。
みんなでチームになって、仕事や雇用を支え合おう、補い合おう、
組合に入っている企業の必要雇用数を合算できるというイメージですね。
詳しい厚生労働省の資料はこちらからダウンロードできます
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【ワーク・トモニスがLLPを組む理由】
ワーク・トモニスでやりたいことっていうのは、
みんなで一緒になって働く場を提供していく仕組みを作りましょう
っていうのが、理念です。
働く場をどんどん作っていきましょう。そこを一緒にやりましょう。
というのが、目的になります。
【お得?そうじゃない?運命共同体】
正直、障碍者雇用のことまで考えられない会社が、
障碍者雇用を促進している会社と組むとお得な感じがあるけれど、
実際はどうなのでしょうか。
後藤先生は、
「お得感的なものを前面に出しちゃうと進まない」といいます。
例えば、1人雇用する人件費と、
不足分の金額を支払うことを天秤にかけると、
不足分を支払う方が費用的にはお得になってしまう。
でも、組合は、いわば運命共同体です。
同じ理想を持っている企業が入るというのは大前提としてあるので、
どこかだけがお得なようになっていないのはもちろんですが、
理想に共感している企業同士で、
得しましたね。ということが、モチベーションになると、
結果的に特定事業主Cさんって、障害者雇用に対して何をしてくれたんですか?
そういう話になってしまいます。
ワーク・トモニスの理想は、
みんな一緒になって働く場を提供していく仕組みを作りましょう。
働く場をどんどん作っていきましょう。
なので、障碍者雇用は、
制度や雇用の数字ばかり追っかけてしまう部分がありますが、
そうすると、組合として、ビジネスとして成り立たない。
と、本質的な部分を教えていただきました。
■後藤先生が代表理事をしている一般社団法人
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【一般社団法人ともに】
一般社団法人ともには、後藤先生含めた、
社会保険労務士さん3名が立ち上げました。
もともとは、交通事故が労災保険の仕組みの対応からはじまりました。
社会保険は人が困った時に皆で助け合う思いやりの仕組みで、
後藤先生たち社会保険労務士さんは、専門家として、
仕組みについてきちんと伝えるということをしています。
例えば、交通事故の被害者の方は、弁護士に依頼をすることが多く、
被害者の方が、社会保険を使っていないことも多いそうです。
だけど、加害者側とのやり取りに時間がかかることもあるし、
きちんと社会保険を使うことが、被害者の生活のためにも良いので、
保険をちゃんと使うこと、そういった知識を伝えています。
その中でも、
働きづらさを抱えたからこそ使える社会資源もあって、
その使える社会資源を、使えてない状況を何とかしなきゃいけないね
っていうのがスタートラインのようです。
最近だと、「大丈夫働けます」というDVDも出しています。
このDVDは、メンタルの不調や、身体障碍の方など、
複数人の実例が入っていて、ボリュームたっぷりのものになります。
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【休職後の選択肢】
後藤先生は、「大丈夫働けます」のDVDの中でも、
選択肢の少なさについて触れています。
メンタルの不調で休職したときに、復職できるのか、退職するのか、
そういった選択肢の中、会社もその人の次の人生のこともきちんと考えるのが良い。
と、後藤先生。
退職、復職だけでなく、この先の人生の選択肢を一緒に考えるということですね。
嫌な気持ちを抱えていても、
最終的に自分の今後を考えてくれた会社に弓を引くような方っていない
と思いますよ。
といいます。
会社側から見ると、問題社員と見えていても、
本人や後藤先生たちから見ると、「問題を抱えている社員」であって、
本人が困っていることです。
入社当初から問題行動をしていたわけではない。
この入社当初から、問題行動をしていたわけではないという考え、
確かになと思いました。
そして、色んな側面から見えてくる世界をきちんと理解したいとも感じます。
ついつい、私は、相談を聞くことが多いので、
会社側というよりも、相談者側の気持ちになってしまうけれど、
そうすると、会社側に伝わる言葉かけができなくなってしまうこともあるなと反省しました。
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■最後に
最後までありがとうございました。
次回からはさらに深堀していきたいと思います。
チームで新しい雇用のモデルを作っていく、
働く人も、働くを創る側もチームで動くという考え方にとても共感しております。
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」が企業理念なので、チームワークのお話はよくしていて、やはり「理想への共感」ここが大事ですよね。とお話するのですが、社内でも、社外でもチームとして、同じ理想に共感しあって、新しいモデルを作るのって素敵ですよね!
次回も見てもらえると嬉しいです😊