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【保育士さんが始めた居場所⑤】場づくりから、顔の見えるまちづくりを! 『こどもば』 〜学習を通じた居場所〜
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回は、「こどもば」さんの、食を通じた居場所についてお話しました。
今回は、学習を通じた居場所のお話です。
▼以前の記事
①活動紹介編
②活動ができるまで
③地域のこと
④食を通じた居場所
こどもばさま
Webサイト:https://megurokodomoba.or.jp/
fecebook:https://www.facebook.com/megurokodomoba/
note:https://note.com/megurokodomoba/
■こどもばの学習を通じた居場所
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【学習支援ができるまで】
こどもばさんは、学習支援もされています。
子ども食堂をやってる中で、いろんな声が聞こえてきました。
学童は、3年生で卒業のところも多かったので、
4年生以降になると、学童の代わりに習い事に行く家庭も多いです。
なかなか経済的な面や、さまざまな事情で、難しい家庭もあったり、
学童では、宿題をしていたけれど、
学童に行かなくなると、勉強の習慣をつけることが難しい
こともありました。
共働きの家庭が多い中、1人で勉強するって、
ゲームもあるし、誘惑もたくさんあるので、
なかなか難しい。。
4年生くらいになって、だんだん学力の差もでてきて、
勉強がつまんない、学校はつまんない、ついていけない、
そういうところから、
俺なんてどうせできない。とか、
そんな風に自己肯定感が低くなってきちゃったりするのもあるかな
と思っていました。
そんな子たちが、こんな場所もあるから行ってみよう
っていうような場所があったらいいなと考えて、
食堂でやる?児童館でやる?などいろいろと話をしていました。
なかなか、特別に施設を使うことも難しくて、1度は保留になりました。
そこで、子ども食堂の食事の前にやろうとなって、
勉強できる部屋もあるから来てね。
と、毎回チラシに入れたりしていましたが、
食堂の隣には、児童館もあるし、子どもは遊びたい方に行っちゃうから、
定着してなくて。
強制したくないし、勉強してからじゃなきゃ、
食べてはいけませんよとか、それもなんか違うなと思っていました。
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【連合東京さんと】
そんな中、コロナ時に連合東京さんが、
子ども・若者支援プラットフォームという、事業を立ち上げようって時に、
子ども食堂の中で学習支援をやりませんか?
伴走支援的な支援をしますよ。
講師の育成もしてくれますよ。
立ち上げの前に研修とか、育成もしてくれますのでやりませんか?
と、声をかけてもらいました。
経験のある方が支援してくださるならいいかなと思って、
ただ、子ども食堂では、低学年の子も多いのでなかなか勉強しようとは、
ならないから、子ども食堂ではなく、
近隣の児童館を使って4年生ぐらいから対象に、
サポートというか、ちょっとわかんないところあっても、
教えてくれる親や大人が近くにいない子たちに、
その場で教えてあげられるような場所を、作れたらなと思って、
2021年に始めました。
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【学習支援に来ている子は】
学習支援の参加条件としては、4年生以上で、
あくまでも補習のサポートで、
受験のための勉強ではありません。
もともと、そういう場にしたかった。
それと、条件としては、塾などに通っていないこと。
それは経済的な意味だけではなくて、
教えてもらえるような環境にない子ということです。
親御さんも共働きが多いので、勉強をみてあげられない、
とはいえ、塾にまで行かせるにも、この子にはまだ塾が合わないかなとか、ちょっとついていけないかなとか、行ってみたけど、合わなくてとか、
そういう動機で応募する方もいます。
兄弟が多くて、
さすがに、みんなを塾行かせられないので、ということで、
通っている家庭もあると教えていただきました。
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【広がってきた学習支援(多様なまじわり)】
学習支援が広まってくると、
特別支援級の子や通級の子が、増えてきたそうです。
何かしら苦手なところがあって、支援を受けてる子たちも増えてきました。
学校でもサポートはありますが、
宿題とか、なかなか身についていなくて、家で1人でやるのは難しい。
こどもばの学習支援は、
本人のペースに合わせて、
本人のやりたい、やれることをやっているので、
そういう場を求めてくる人も増えました。
いろんな子が入ってくる中で、子ども同士で教え合ったりとか、
自分のペースで学習に取り組んでいます
みんなが同じことをやるだけが、勉強でもないし、
そこで比較されることでもないので、
今日はこれをやると自分で決めて、持ってきて、
自分で決めてきたことをやれたら、褒められる環境で、
あまり否定されないという場なので、
居心地がいいというのはあると思っています。
「教えられる方も嬉しいけど、教えてる方もやっぱり嬉しいですよ。」
と、横山さん。
教えてあげてと言ってはいないけれど、自分が教えたことで、
「教えてくれてありがとう」
と感謝されることで、嬉しさがある。
とお話くださいました。
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■最後に
最後までありがとうございました!
塾も合う合わないがあるし、自分のペースでできるわけではないけれど、こどもばさんの学習支援では、
自分のペースででき、いろんな学年の子に教えてもらえる。
自分もできることを教えることで、相手が理解した。など、いろんな体験ができますね!!
同じ学年だけで集まったり、先生と生徒という関係とは違った、いろんな子が、双方向の関係性ができることや、少し上の子に憧れを抱いたりなんてこともありそうです。
次回は、こどもばさんが大切にしていることを中心にお伝えします。
また見てもらえると嬉しいです😊