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【障碍者雇用】④ 楽しく、“100人100通り”を実践!暮らしランプさま~代表森口さんインタビュー後編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、代表の森口さんのインタビュー前編でした。
今回は、代表森口さんのインタビュー後編をお届けします。
福祉って?友達って?そんなお話です。

以前の記事
①活動紹介&特徴
②暮らしの少し先を、少し明るく
③代表森口さんインタビュー前編


暮らしランプ
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藍染もやっています


■森口さんインタビュー後編


【当たり前の大切さ】


当たり前にっていうのが、結構大事だなと思っていて、
大人になると、根付いてるものが本当に強いと思う。


森口さんはいいます。
「僕、40だけど自分が老害かも、って思うこと結構あるんで・・」


もしかしたら、その当たり前として、囚われているのは、
正しさという、

自分の価値観を、自分ではない誰かが言った正しさを守らせる

ということに、なっちゃうことがある。


社会の当たり前って、そういうことが、多いと感じていて、
僕はそういうことを、自分よりも下の世代に、伝えたくない。


いろんな人から言われたものも、
いいものもあるし、そうじゃないこともある。

そういった1つ1つをしっかり伝えて、自分に合った形にできると良いな。

ただ、今は代表という立場もあり、立場の圧があって、
自分の使い方が難しいと感じることも多いですけどね。

と、お話くださいました。

こきゅうの前で似顔絵


【2択で考えがち】


常々思っていることがあるのですが、
LGBTQとか、発達障碍とか、 グラデーションみたいな考え方でいうと、
全員そうじゃないかって思っているんですよね。

と、森口さんに問いかけるると。


0か100の2択ですよね。

選択社会に入っているから、だいたいのことを、2択で考えているんでしょうね。

そこに、3択目があるよ、4択目があるよという、
別の選択肢を考えることが、救いになるし、
今、みんなに必要な気がしています。


とお答えが、、、確かに、選択肢を狭めているのは、自分自身なのかもしれないですね。

違う選択肢もないのか、一度考えてみるクセをつけるといいのかな。と感じたお話でした。


【福祉ってなんだろう】


暮らしランプの話を聞くほど、
福祉ってなんだろうって感じがしてきました。と伝えると


「障碍を溶かしていく」
って表現してくれたライターがいて、


「森口さんの中には、障碍者って人はいないんですね」


と言われて、
「あぁ、ここを使ってもらえたら楽だな」と思った。
本当、それだけなんですよ。


雇用しながら、彼らの役割、居場所を作っていく、
その時に、制度を使わざるを得ないだけで、


この制度を使いながら、制度の届かない人にどういう風に届けていくかっていうのを、やってきた時期が多かったけれど、

事業体として、

彼らと一緒に手を伸ばしていくってことができたら、もっといい

のではないかと今は思って言います。


「健常者だっていないと思ってるんで」

そもそものスタートが、みんな違って、みんな変


僕は、
メガネがあるから、視覚障碍者じゃないけれど
メガネというものが、この世の中にいなければ、車の運転さえ許されない。


そう思った時に、何かしらみんなあるでしょ


僕にはたまたまメガネがあった。
障碍者と呼ばれる人にもとっても、そういうのがあったら取り除けるんじゃないかと思ってる。

サンドイッチとコーヒーもあります


【友達になるのに障碍の有無は関係ない】


そんな障碍者も健常者もない。森口さんは、


障碍特性よりその人の性格を知りたい
そう思っているといいます。


友達になるってなった時に、障碍は関係ないですよね。
遅刻しやすいなって人がいて、友達として許せるかどうかじゃないかと・・。


僕にとっては、
障碍者という人はいなくて、○○ちゃんやし、△△ちゃんやし、
「◇◇障碍の人」とか障碍名で呼ぶのは、めちゃくちゃ気持ち悪い


僕は、

もちろんプロとして、いろんな特徴を理解して支援していけるように、最大限勉強して挑戦している

だけど、障碍特性を知る前に、 あなたがどんな人かを知りたい。


それは、一緒に毎日過ごす相手だから、
あなたのことをよく知ることで、お互い心地よくなれる。

そして、僕のことも知ってほしい。そういう関係性を作っていきたい。

コーヒーもこだわっています


【森口さんがコンサルもやる理由】


森口さんは、福祉系の事業所の立ち上げなど、
コンサルを依頼されることが増えました。

僕らは小さな企業体なので、やれることは限定的です。

ただ、働き方で悩んでいる施設がたくさんあるから、
それを支えていけたらというのがコンサルに入った理由です。

そして、こんな想いもあります。


経営者側がもっと緩やかになったら、現場の人を大切にすることができる。


どういう応対をすれば、やる気が出るかとか、
そういった考え方になってくれたら、
自分の管理職としての重役ではなくて、
調整職としての面白さに転換できないかな

今はそんな風に考えているんですけど、

それが障碍であっても、
難しい環境の方を改善する必要があるんじゃないか

と、そう考えているそうです。

カフェオレベース買って帰りました


【森口さんはご機嫌である必要がある】


代表の森口さんは、権限を委譲しています。
口出しはするけれど、最終決定はお任せしますよ。というスタンスです。(次回で詳しく書きます)


権限を以上したことで、前よりも、
時間ができ、色んなことを見渡せるようになりました。


そして、今、

僕がご機嫌である必要がある 

と思ってますね。

その理由は、
僕が暗くなると全体的に暗くなってしまう から。

よく笑うと、利用者さんも影響を受けて、笑顔が増える気がします。


実際に、朝30分様子を見せてもらっただけでもわかるくらい。
森口さんが、笑顔があふれる「暮らしランプ」をつくっていることを感じました。

■最後に

最後までありがとうございました!

今回の訪問で、暮らしランプすごいと思ったところの1つに、
多様とか特性とか、そういうことも取っ払って、(もちろん障碍の有無なんて関係なく)ただその人と仲間になりたいということです。

サイボウズでは、「チーム」や「チームワーク」について考えることが多いです。
チームって一緒に仕事をしたい、一緒に目標を追いかけたい、仲間であって、その人がどんな考え方で、どんな人なのか。
できないことがあってもよいし、障碍の有無も関係ない。

そういうことを、シンプルな言葉にして教えてもらったお話でした。

次回は、暮らしランプさんの最終回です。
サイボウズとの共通点をお伝えします。

次回も見てもらえると嬉しいです😊