時を止める
写真撮影の醍醐味はたくさんある。
人それぞれ感じ方は違うと思うが、わたしにとっての写真撮影の魅力とは、「時を止める」こと。
もちろんのこと、文字通り時間を止めることは誰にもできない。
時間は何にも妨げられることなく、過去から現在、そして未来へと進んでいく。
だが、写真撮影の瞬間、撮影者は自分が見ている風景に流れる時間を切り取り、流れ続ける時間という水の流れからいわばすくいとっている。
ファインダーを覗き込み(もしくは画面を見て)、構図を決めて、シャッターボタンを押す瞬間、場面や風景の時間はある意味では止まることになる。
そして、撮影者が止めた時間、流れ続ける時間の流れからすくいとったものが、撮影された写真としてずっと残り続ける。その写真が浮き上がらせる時間は止まっているのだ。
こんなことを感じながら撮影した写真をご紹介。