忘れがちなホワイトデーで、忘れない思い出。
今日はホワイトデー。
わたしにとってはちょっと忘れがちなイベントだが、今回はバレンタインのお返しをいただいて思い出した。
ホワイトデーのプレゼントとして、パティスリークロシェのチョコ菓子をいただいた。
かわいいお菓子がスターの容器に入っている。この見た目だけでも心がときめく。
センスのいいプレゼントを贈る人は,相手の喜ぶ顔をイメージできる人なんだろうな、と思う。
パティスリークロシェについては以前にふれたことがあるが、どの商品を選んでも満足できるクオリティの高さだ。
さて、ホワイトデーの思い出を語るには,かなり遠い昔までさかのぼることになる。
6歳の頃だ。
ただの気まぐれだったのか理由は覚えていないが,わたしは祖父や親戚のおじさんにバレンタインのチョコレートを届けに行った。
ホワイトデー、親戚のおじさんは律儀にお返しをくれた。マダムが好きそうな花柄のハンカチーフだ。
子どものわたしには、
その良さが分からなかった。
お菓子を期待していたわたしは、
袋をあけてキョトンとした。
今思えば,もっと喜んでおけばよかったな。
あとになって、おじさんがバレンタインのチョコレートをわたしからもらえるなんて思っていなくて嬉しかったこと、迷いながらお返しのプレゼントを選んだことを聞いた。
プレゼントそのものだけではなく、その人が選んでくれた行為に感謝できるようになったのは,この頃からかもしれない。
ちなみに、マダムの花柄ハンカチーフはちゃんと残しておいて、大きくなってから使った。
使うたびに、おじさんを思い出す。
使うたびに,もらったときの感謝も思い出す。
それもプレゼントのよさだ。
おじさん、あのときはありがとう。
ハンカチーフを使うたびに、その言葉を心の中で発したい。
馬場香織(ばばかおり)