- 運営しているクリエイター
#映画レビュー
アンダーカレント Undercurrent
「人を分かるって、どういうことですか?」
その人と一緒に過ごし、思考や行動のパターンを何度も目の当たりにしている。その蓄積があるから、ある出来事に対してその人が何を思ってどう行動するのか、ある程度その通りになる可能性の高い予測ができる。
それが、その人を分かっているということじゃないか。
私はそう思っていた。
でも、どんなに深く関わっていても、他人を全て分かるなんてことはあり得ない。
だって、
君の名前で僕を呼んで
春の柔らかい暖かさが過ぎ、もうすぐ夏かとふと気付くとき、必ずこの映画を思い出す。
映画を見る人たちはよく、自分は何を観るにしても必ず字幕派だとか言う。けどこの映画に関して私は、字幕も吹替も原作本も全て好きだ。吹替は中学の頃から好きな声優の1人だった津田健次郎さんと入野自由さんだし、この映画を観てティモシーシャラメの美しさと普段のインタビュー等の姿とのギャップにやられたし、アーミーハマーもいかにも