
世界各地のアーティストの肖像を撮影する中で、忘れられないエピソード、写真のこと、自宅マンションのバルコニーから、60鉢のバラ・果樹の季節の便りなどを綴ってみたいと思います。本・映…
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2020年11月の記事一覧
フランソワーズ・サガン ~撮影ノオト~
最初で最後の来日「朝、1時間ほどホテルのプールで泳いできました」
フランソワーズ・サガンに会って最初に聞いた言葉だ。一瞬彼女の小説の中のシーンを思い浮かべ、悠然と微笑むその人を見つめてしまった。
サガンが来日したのは1978年。デビュー作の小説「悲しみよこんにちは」を発表したのは彼女が18歳の時で、それから24年の歳月が経っていた。その後来日していないので、最初で最後のお目見えだった。
悲しみ
フェイス・リンゴールド ~撮影ノオト~
ニューヨークにて。行先を告げると、何台ものタクシーから乗車を断わられた。フェイス・リンゴールドの住むニューヨーク、東145丁目を訪れた日のことだ。1989年当時、ハーレムの治安はあまり良くなく、私は一抹の不安を抱きながら彼女の家に向かった。だがそこには10年来の知己を迎えるような笑顔が私を待っていた。
画家、造形作家、パフォーミング・アーティストとして知られるリンゴールドだが、なんといっても代表