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仕事が減らせるメニュー表の作り方

どうも、山吹誠(やまぶきまこと)です。

よく仲間たちと
ごはん屋さんとか
居酒屋とか行くんですけど

『メニュー表』

が見にくいな~て思うことがしばしば。

もっとこうしたらいいのにな~を
客目線で羅列していきますね。

ご自身の店舗の
商売繁盛に役立ったらいいな!


【大前提】探させない

ユーザーファーストな
メニュー表作りの代前提として

『探させない』

というのは超・必須課題です。

WEBデザインの分野ではこれ常識。

店舗のメニュー表ならなおさらです。


よくあるのが

  • 書いとけば勝手に解釈してくれるだろう

  • レイアウトの意図を勝手に読み解いてくれるだろう

  • 今のデザインで完璧だろう

『こちらの意図通りに動いてくれるだろう』

という慢心が感じられるメニュー表が多い。

しかもそこに科学的根拠は
含まれてないという。


なんでメニュー表作りが
雑になるのか?というと

メニュー表作りは優先順位が低い
→(事業者にとって)面倒な仕事だから

ですよね。


接客とか、
料理作りとか、
レジとか、

先にやんなきゃいけない仕事は
たっくさんある。

見て見ぬフリ、したいですよね。


しかし実は、

適切なメニュー表作りの仕事を
後回し・ないがしろにすると

ムダな仕事が増えてしまう
一番の原因になります。

  • 全テーブルから同じ質問が飛んでくる(デザインが破綻している)

  • 意図しない注文方法が飛んでくる(選択肢が潰せてない)

  • 使いづらい→来店率が下がる(集客の手が止められない)

メニュー表作りに
力を入れなかったばかりに

優先順位の低い業務の

『手動化を助長』

してしまいます。

  • ムダな対話=工数

  • 本来必要じゃないイレギュラー対応=工数

  • 本来起こらないはずの失客=工数

時間を取られに取られて、けっきょく

お金にならない”作業”に忙殺され、

今以上、利益が
上がらなくなってしまいます。


日々の業務が忙しいのなら、

なおさら最初から

『自動化』

を目指してみてください。

  1. お客様を

  2. お客様の意思で

  3. こちらの意図通りに動かす

適切なデザインがされたメニュー表には
こういう効果があります。

そんな理想を生み出せる『仕組み』
あらかじめ作っといたほうが絶対にイイ。


”見出し”の概念

ということで僕が真っ先に思いつくのが

『見出し』

です。

試しに作ってみました↓
(ダウンロードフリー)

メニュー表、はじめて作った…

僕の好物がたくさんw

超シンプルですが
だからこそ、いいと思います。


メニュー表を解説していく

では解説。

  1. レイアウトの意図

  2. ページの目的を伝える

  3. 注釈がでっかい理由

  4. 項目を限定する理由

  5. ドリンクを見やすくした理由

  6. 吹き出しや矢印で意図的に動かす

それぞれ見ていきましょう~


レイアウトの意図

僕がこのメニュー表を作る前に
考えたことは

『縦読み』

できるようにしよう、です。

現代人は『TikTok脳』だから。

↓の『【重要】目を動かさない仕組み』に『TikTok脳』について追記しました。

2カラムで右往左往させるデザイン

ってだけで、もうめんどい。

「これだ!」て食べ物を探すだけで一苦労です。


もしもメニュー数が多いのなら

  • ディナー①

  • ディナー②

ってページを分けたほうがいい。

そうすれば文字が大きくできるから、
子供やお年寄りに優しいです。


ページの目的を伝える

「ランチ」という

『ページの目的』

を、メニュー表の中で
一番でかい文字にしました。

「あぁ、ここはランチゾーンなんだな」

て誰でも一発で分かります。


おしゃれ過ぎる書体で

グニャングニャン
暴れまわってるメニュー表

よく見かけますが、

一発じゃ分からないので
読んでて疲れます。

読んでもほんとに分かんない時は
店員さん呼んで聞いちゃいます。

→仕事増える原因。


せめて外国人客用に

ランチ
- LUNCH -

みたいに書いとくだけでいい。

自己満足デザイン、客に毒。


注釈がでっかい理由

ランチの後に目に付くのが

各種メニュー…ではなく、

『ランチメニューは月~金・11:00~15:00のみです。』

という文言。

これは大事。


ってのも、僕は食いしん坊なのでw

「これ食べたい!」ってなったら
よく読まないで注文しちゃうんですよ。

「そちらランチメニューとなっておりまして…」

「あれ!?あっほんとだ…じゃあちょっと待ってください…ええと…ええと…(1分くらい考える)」

→仕事増える原因。


んでこれ、僕が悪いんじゃなくて

『よく読まないで注文してしまう人、意外といる』

てのがポイント。

…もしかして僕ら一族だけか?

いやいや、みんな意外と
やっちゃいますよね!?


なので最初に
注釈をしっかり伝えることで

『(ランチ時間帯以外の場合)読むこと自体をやめる』

って動きをしてもらえます。

クッソ忙しい時に

席に呼ばれてから
ごちゃごちゃやるの大変でしょう。

こっちも申し訳なくなるので、

互いにとって有効。


メニュー数を限定する理由

これはメニュー表の作り方ってより

提供するサービスの話に
なっちゃうんですが。


僕のメニュー表は

  • パスタ

  • カレー

  • ごはん

のみ。

また、種類についても
それぞれ3種類ずつしかありません。


人間は

『4つ以上の選択肢の中からだと選びづらい』

性質を持っています。

”ワーキングメモリ”ってやつです。

1つ2つ3つ…4つになると、
なかなか覚えてられないんですね。

「これもいいな、あれもいいな」
「あれ、こっちにこんなのがあった」
「あれあれ、さっきのやつどこだっけ…」

が始まります。

「あぁ、疲れた…」
「ねぇねぇ決まった?だよね~どうしよっかな~」

おぉう…


なので僕だったら
できればメニュー数を絞りたい。

『回転率の向上』

を目指したいです。

あくまでも
事業者目線で言いますが、

早く食べ終えて
席を立ってほしいんです。

なので、3項目。


話を戻すと、

文字の大きさや位置関係によって、

  1. ランチ

  2. 注釈

  3. 3種類の項目

こんな風に分かりやすく
目線が推移していってくれて、

それぞれ3つに絞られてるし、

ササッと注文が取れます。


ドリンクを見やすくした理由

僕のメニューは

”ドリンク表”が
見やすく枠線で囲まれてます。

『ランチならセット料金・お一人様1杯まで選べます。』

という文言も添えてます。


これも僕の話なんですけど、

『食べ物のことで頭いっぱいで忘れてしまう』

てのがありますw

意外と多いですよね?ね???


通常より安いのなら
きちんとクロージングしたほうがいい。

いや、しなきゃダメ。

特にドリンクは
利が取れる商品ですから、

「欲しいな!」

て思わせるために
ちゃんと存在を知らせてあげるべきです。


これが、ほっそい文字で
書いてあるならまだしも

『ドリンクメニューは別ページ』

てお店がほんっとに多い!

使いにくいですよ~


なるべく
1ページ完結にしてあげないと

またゴチャゴチャペラペラと、

店員さんを呼んでから、

メニュー表を
ひっくり返す作業が発生します。

時たま(呼ぶ前に決めなよ~洗い物溜まってんだからさ~)て、真顔で待ってるバイトさん?がいますw
メニュー表の欠陥=従業員にとっても負担なのは明白ですね。


吹き出しや矢印で意図的に動かす

あと目立つのは

  • タイトル横の吹き出し

  • ドリンクメニューの最下部

ですね。

これこそ『自動化』の醍醐味。


お客様は、常に疑問を抱えています。

「この時間でも別のメニュー頼めるのかな?」
「だとしたら、どこに書いてあるのかな?」
「料金はどのくらい違うのかな?」
「昼間でもお酒提供してるお店なのかな?」

疑問のオンパレードです。


で、ここまで何度も
言ってきてるように

お客様の疑問=従業員の業務です。

”お客様の質問に答える”という
れっきとした業務が存在してるので、

そこはメニュー表によって
自動的に減らして、

他のことに従業員のリソースを
投じられる状態を作ったほうが

よりよい労働環境が確立できますね。


僕のメニュー表のケースなら、

あらかじめ

ランチのページと
ディナーのページを

隣り合わせで
見開きにしておけば

ペラペラめくる手間も解消されます。

一発で見比べられるから、
ササッと注文してくれますね。


【補足】ブロガーはメニュー表作りが上手い?

ブログ界隈では、一般的に

  1. タイトル

  2. 大見出し

  3. 小見出し

  4. 内容

この順番で記事を作成します。

  • そもそもどんなページなのか?

  • 何が書かれているのか?

  • 大きく分けてどんな内容なのか?

  • 他に補足することはないか?

WEBマーケティングの世界では、

こうして、しらみ潰しに思考を巡らせて

ユーザーファーストを目指します。


一度も実店舗ビジネスやったことない
初心者ブロガーでも

↑のようなユーザーファーストを
目指すための方法をみんなが知ってます。

現に僕も今回、思い付きだけで
まぁまぁ及第点?の

メニュー表を作ることができました。

ご自身の店舗のメニューにも

”顧客の悩みをしらみ潰す”

の考え方を活用してみましょう!


【重要】目を動かさない仕組み

あと、僕のメニュー表が
”1カラム”な理由。

現代人は『TikTok脳』だからです。


スマホを開いて、

  • 縦画面を

  • 縦スクロール

する習性が根付いてます。

さらにいうと、

  • 長い文章が読めない

  • 横長の文章が読めない

  • しき詰まった文章が読めない

  • そもそもの読解力が低い

という習性も併発してます。


つまり今生きてる
ほぼすべての人間は、

『ちっとも”頭”と”目”を動かさないで暮らしてる』

てのがあります。


じゃあ、

  • 店主の一存で

  • 書きたいことを

  • 書きたい形で

  • やりたいデザインで

  • 好きな順番で並べたメニュー

って、

どこから読んだらいいかわかんない

わけです。


お客様にはまず

  • 頭を使わないで

  • 目を動かさないで

  • 一発で理解できるデザイン

を提供しましょう。


あらかじめ書いとかないと

「すいません!”これ”ってどういう意味ですか?」
「はい、"これ"はこっちのページに書いてあって…」

ホラ!
席に歩いてってページをめくり、
喋りながら指を差す手間が増えました!

1人に疑問を投げかけられたら、他の100人も同様に理解できてないと思ったほうがいいです。
限りなくレッドに近いウルトライエローカード状態なのです。


”枠線”の概念

あと意外と使えるのが

『枠線』

です。

(僕のドリンクメニュー然り)

目に付きやすい装飾は効果的。

背景無しで文字を太くするよりも
訴求力が上がります。


ブログ界隈では

”アイキャッチ画像”

という考え方があります。

画像(目に付く要素)をはさむことで

  • 装飾によって情報(優先順位)の整理

  • 飽きや混乱を防ぐ

文字だけでベッタリ書くと
何が重要か?が分からなくなるので、

  • 料理の写真(高解像度が前提)

  • その他挿絵(商用可能フリー素材)

  • 罫線(──────────)

などを一々はさんでおきましょう~


単純明快であること

トータル・本質的に
メニュー表作りを考えると、

僕が作ったメニュー表よろしく、

『単純明快であること』

が、いずれにおいても大切です。


高級店のメニューは
シンプルかつラグジュアリー。

余計なものを削ぎ落とすことで
お店のブランディングも同時に完了します。

(ご自身のビジネスモデルの
価格帯によって調整しましょう)


【結論】メニュー表は”行動ファネル”である

クソ長くなりましたが、結論。

メニュー表は、
メニュー表ではありません。

『ファネル』

です。

ファネル=漏斗

  • お客様の行動を限定して

  • こちらの意図に沿った行動を促して

  • 理想の業務を確立する

ただご飯を提供するだけじゃない。

もっと重要な役割が、
メニュー表にはあるのです。


パワハラ上司との
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