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「一息入れよう」のオンライン講座~松岡正剛氏とティックナットハン老師について

「禅と地球を救う技術」という、オンライン講座を受講してます。

ティック・ナット・ハン老師のお弟子さんたちがやってます。

さて、ちょっとブログに書いておこうと思ってそのままになっていたんですが。

2024年8月に、松岡正剛氏が肺癌で亡くなりました。
わたしは、2015年、6年あたりに、松岡氏が校長を務めていたイシス編集学校の、「守」「破」コースを卒業しました。で、「花伝」という講師コース受講中にアメリカのビザがとれたため、途中で受講を諦めて渡米。(花伝を途中で断念したのは、いまでもちょっと後悔というか残念だったなあ、って思う。)

さて、この松岡校長が書いていた読書ガイド、「千夜千冊」に、ティック・ナット・ハン老師の本が紹介されているんですが、それが、とても印象的だったんですね。

老師のことを、ベトナムではタイ(先生)という。過日、その老師先生の講演をゆっくりと聞いた。1995年のことである。禅を媒介にしたリトリートメントに近かった。老師先生は心に滲みる言葉と心を動かす行為と、そしてウィットをもっていた。こういう人物が“アジアの現在”にいることに、久々に誇りをもった。

松岡正剛の千夜千冊:「禅への鍵」ティック・ナット・ハン

なんかすごいこわもてだし、ご自身の著作はわたしにとって非常に難解で、ちんぷんかんぷん。テーマは非常に興味深くて、何冊か頑張って読んでみたけれども。こういった、十代の若者向けにかかれた本で、やっと理解できるようなレベルでして。↓

そんな松岡校長が、わたしが敬愛するティック・ナット・ハン老師を尊敬されてることが、嬉しかった。

そして、そうか、ティック・ナット・ハン老師って、アジア人として、世界で有名な人たちの1人なのね、と改めて感じた。

実際、わたしの職場、モンタナ州の田舎町のモンテッソーリスクールの小さな本棚に、ティックナットハン老師の本は何冊かあったり、なんなら、主任の先生が、子ども向けのこんな素敵な絵本を、教室に置いてたりも。

職場には、たぶん、仏教徒の方はいないと思う。こんな感じで、アメリカで、ある意味、宗教宗教していない、仏教だったり禅だったりが、自然に取り入れられてるのは、ティックナットハン老師のおかげなんじゃないかしらん。

ふつう禅では、教外別伝・不立文字・直指人心・見性成仏といって、禅の本質はとうてい言葉にはならないと教えるのだが、その禅に公案があるように、禅は必ずしも言葉を嫌わない。むしろ言葉と意味をその本体においてぶつけるしくみをもっている。

 老師も、そうした禅の言葉の運用に精通していて、適度に禅の古典を引きつつ、適度に現代語による説明を試みる。かつて道元がそうだったように、意訳や造語も少なくない。

松岡正剛の千夜千冊:「禅への鍵」ティック・ナット・ハン

オンライン講座には、お弟子さんたちの動画に織り交ぜられて、ティックナットハン老師の語りの動画も入っている。

小柄でいつでも穏やかな、ああいう風に、ワタシハナリタイ。


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