平山夢明 独白するユニバーサル横メルカトル(光文社文庫)を読んで
ご無沙汰しております。最近また自作の作成に時間を取られて中々読む時間が確保できず……
そんな中で個性派で面白い短編集がありましたので、こちらの抽象的感覚派読書感想文を書いていきます!短編集は時間が無くても隙間で読めるので良いですね!
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平山夢明さんの作品といえばやはり、グロくて痛々しいというイメージが強く、こちらの作品もその期待を裏切らない、不気味な世界が広がり、グロや痛みが読者の眉をしかめさせてくれます!
特に好きな話は地図帳が主人公である表題作の「独白するユニバーサル横メルカトル」、継父から暴行を受ける小学生の少女が連続殺人犯に救いを求めて行動する「無垢の祈り」、拷問の場面が繰り広げられる「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」です。タイトルからも惹き付けられます。
全部で8話収録されているのですが、それぞれ異なる異常世界が魅力的に燦然と輝き、血や糞便の臭いを読み手の鼻に突きつけます。
それでも癖になって頁をめくる手が止まらなくなるのです。
この作品は、美味しいゲテモノ料理と言って良いでしょう。最初は豚の睾丸あたりから始まり、カエルの足焼き、コオロギ、ゴキブリ、イモリなどなどを揚げて強めの香辛料で味付けした逸品物が次々と出て来るような感覚でした。外はカリッと、中はブニャリとした食感が堪らなくなり次々と平らげてしまうのです!
今回の読書感想文は以上になります!是非強烈な非日常を味わいたい際は平山夢明さんの作品がオススメでございます、
―――――――――――――――――――――――――以下僕の作品のリンクも載せておきますので、是非ご一読してみてください!
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