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吉行淳之介掌篇全集(中公文庫)を読んで
今回もネタバレ回避しながら感想を味覚や嗅覚で表現した、抽象的感覚派読書感想文を書いてまいります。
作品は「吉行淳之介掌篇全集」です
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「肥った客」から「夢の車輪」まで55作、吉行淳之介の性や夢を中心に取り扱った純文学的な掌編を堪能することができます。
人間の性愛を真正面から捉え奥深く探求するも、全てを表現せずに想像力を掻き立てられ、不思議な品を湛える作品集になります。
喩えるならば、様々な種類の10割そばを一口ずつ堪能できるような作品になります。
玄挽き、丸抜き、粗挽き、様々な手法を駆使し、それぞれ舌触りや喉越しの異なる味わいを楽しむようでした。
戦後を代表する作家で、人となりからファンも多いとされておりますが、まだ読んだことのない方は掌編集から読むのがお勧めかと思います。
今回の感想文はこれで終わります。
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私もXにてショートショートを書いておりますので、ぜひご一読ください。
※投稿時の最新作は以下になります
何かされたわけじゃないのに世間全体が憎いと思って仕方がない人へ。
— 松井健太朗│纏美神化主義の祖、小説家。人間を芸術作品として完成させるための哲学的ヒントを小説で発信 (@mkmmkkkmmmmm) September 28, 2024
皆大なり小なり恨めしいと思っているはず。
世間は俺らのことなんて、道端に落ちるカラスの食べ残し程度にしか思っていないだろう。
でも、ゴミと違って生きないといけない。#小説 #ショートショート #Web小説 #怒り #グソクムシ pic.twitter.com/AYQQU7O3zt
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