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【短編小説】病的!!大和なでしこ華子
皆さん、初めまして!
相模華子と申します。
日本の文化をこよなく愛しております。
年齢は29歳。
わたくし未だ処女でございます。
この歳まで操をたてる殿方を得ず、ご先祖様に申し訳がない次第でございます。
わたくし自害することに致しました。
わたくし首を括ろうと思い、腰巻きの紐を天井の梁にかけ、そこでふと考えました。
ここでむざむざと死んでしまって良いのかと。
茶髪・顔黒・短い着物の妖怪どもを退治せずまま、命を落としては、それこそ日本を作ったアマテラスオオミノカミ様に申し訳がたたない次第でございます。
わたくしは馬車に乗り、妖怪どもの退治へ向かった次第でございます。
そこで、金髪で短い着物のギャル三名を発見致しました。
「あたし~清人とやったしぃ~」
「まじぃ?15歳で初体験なんて遅いし~」
「ギャハハ!まじ、おせぇ」
妖怪どもの会話が耳に入った次第……
ヤッた?意味がわからない次第………
わたくしは妖怪どもに尋ねました。
「恐れ入ります。ヤッたとはどのような意味でしょうか?」
「はぁ~?エッチのことだけど?!」
「えっ?鉛筆の濃さですの?」
「はぁ?鉛筆?あたしの男をバカにしないでよ!!ワインのコルク位はあるけど!」
「男?男とは殿方のことですか?もしや、おまえには操をたてる殿方がいるってことですの?」
「………はぁ?あんた、頭ヤバイんじゃない?いこっ!みんな!」
妖怪どもは去って行きました。
その次の瞬間、黒髪の丈の長い着物を着たおなごをお見かけ致しました。
妖怪どもの後の光景でしたので、我が日本にもまだ、あのような、おなごがおり一抹の幸せを感じた出来事でございました。
《END》
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着物→洋服