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2024年9月の記事一覧
短歌(2024年5月)
幼子が目に映るせかいのかけらをちひさきリュックにすくひ入れをり
わが足の地(つち)踏む草鞋のやうな音 遥けき昔もかく歩みけむ
(2024/7/15 神戸新聞文芸・入選)
きみがこぞ読みける物語のやうに永久(とは)なる旅をきみとぞしたき
短歌(2024年1月)
風過ぎて樹の形そのままに落ちた葉は薄青のたましいの抜け殻
ためらいなく席を譲ったあの人の綺麗な横顔が眩しかった
気まぐれにみた駅伝の走る音積み重ねていく音、心地よく
(2024/3/11 神戸新聞文芸・特選)
物語終わるも彼らの生は続くわが脳に2cm(センチ)ほど間借りして
わが身体(からだ)を成す細胞はぽろぽろと崩れてこの世の一部にもなれず